タニタと豊島区が熱中症予防でタッグ 14カ所に測定器を設置 タブレットで見て
豊島区内の施設に置かれる熱中症計(左)と計測データを表示するタブレット端末の画面=豊島区で
豊島区が、健康計測機器メーカーのタニタ(板橋区)と熱中症の予防に取り組むための協定を結んだ。同社の熱中症計を区民ひろばや体育施設など区内十四カ所に設置し、データを各施設で表示する。(中村真暁) 熱中症計は、その場所の温度と湿度、輻射(ふくしゃ)熱から熱中症予防の指標「暑さ指数」を測定。熱中症への危険度を「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の五段階で分類し、各施設の窓口やロビーなどに置かれたタブレット端末で、利用者らに向けて表示する。 集まったデータから、地域によって熱中症リスクに特性があるかなどの課題を分析し、区民への意識啓発などにつなげていく。同社の管理栄養士などが講師となり、熱中症予防のセミナーも区内で開く。 同区は七十五歳以上の人口に占める一人暮らしの割合が全国の区市で最も高い。区役所で先月行われた締結式では、高野之夫区長が「熱中症対策は毎年の大きな課題」と指摘。谷田千里社長は「事業をモデルに、他自治体にも熱中症予防対策を展開したい」と意気込んだ。関連キーワード
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