「SEGA AGES ぷよぷよ」インタビュー
今もなおシリーズ最新作が発売されており、人気を博している「ぷよぷよ」シリーズの初代作品。開発をコンパイルが、発売をセガが受け持って、1991年にアーケード向けにリリースされた。なお、現在は「ぷよぷよ」シリーズ全体の権利をセガが取得している。
MSX2版やファミコン版の通称“プロトタイプぷよ”を経て登場した初代アーケード版では、ゲームモードにCPU戦を楽しむ「ひとりでぷよぷよ」と、対戦プレイの「ふたりでぷよぷよ」を収録。多彩なキャラクターとの会話による通称“漫才デモ”や連鎖時のボイスを搭載、ぷよの色の種類や対戦時の仕様など、今にも引き継がれる「ぷよぷよ」の特徴と言える要素がまとまっている。
アーケード版の「ぷよぷよ」は1レバー1ボタンという操作で、ぷよを右回転させることしかできなかったのも特徴。コンシューマー移植版では左回転が追加されているが、ルール説明のデモはアーケード版のものを移植しているため1ボタンのみの内容になっていることがあった。
ハードウェアに、メガドライブの設計をベースにした基板「C2ボード」を使用。CPUにMC68000P10を搭載し、BGは2画面、スプライトは1画面最大80枚表示可能、サウンドICとしてYM3438 (OPN2C)、SN76496(DCSG)、ADPCMとしてμPD7759を搭載している。
コンシューマー機への移植は、1990年代には歴代のありとあらゆる機種に移植されたと言っても過言ではないほどに数多くあり、それぞれの機種ごとに家庭用オリジナル要素が収録されていた。
一方で、純粋なアーケード版の完全移植は2011年に配信されたWiiのバーチャルコンソール アーケードでエムツーによって移植されたのが初と言える。ニンテンドーWi-Fiコネクションを使ったオンライン対戦にも対応していたのだが、2014年5月にニンテンドーWi-Fiコネクションサービスそのものが終了し、2019年1月31日をもってWiiのタイトル配信そのものも終了となった。