Googleマップ・Googleマイビジネスの最新情報【ローカルSEOニュースまとめ2021年9月版】
GoogleマップやGoogleマイビジネスなど、ローカルSEO※に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
※ローカルSEOとは……特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。
そこで「注目のローカルSEOニュース」シリーズでは、毎月GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報をはじめ、特に注目したい関連ニュースをピックアップしてお届けします。今回は2021年9月版です。
9月のGoogleマップ最新情報5選
Googleマップにおける9月の最新情報を厳選してお届けします。
Googleマップで検索した店舗や施設のビジネスプロフィール内に、広告表示のあるケースがあります。この広告枠では、キャッチコピーと文章、リンクが設定できます。プロフィール内の広告のリンクをクリックすると、広告費が発生します。ここに自社で出稿することのメリットとしては、競合である同業他社の出稿を防げるという点にあるといえるでしょう。
Googleマイビジネスのナレッジパネルに掲載されるGoogle以外の口コミ情報について、件数の表示に一部変更があったことがTwitter上で伝えられています。外部サイトの口コミ数は掲載順位にどれくらい影響があるかは現時点では定かではありませんが、今後注目すべきトピックです。
Googleにて「ビジネス名+地名+電話番号」で検索した際の表示項目が増えたとの報告がありました。
以前は、該当するビジネスの電話番号のみ表示されていたため、表示結果からダイレクトに発信やルート検索ができませんでしたが、新たに電話番号下に「発信」「ルート」「コピー」のボタンが追加され、電話番号検索の流れで店舗へ連絡や行き方を調べたり電話帳へ登録したりといったこともできるようになりました。
検索キーワードをGoogleマップに入力すると、検索結果の上位3位が表示されるローカルパックの上に、Webサイトリンク形式の広告が掲載されるようになりました。今までもこのスペースは、店舗や施設のビジネス情報が掲載できる広告枠となっていましたが、Webサイトリンク形式への変更は初めての試みです。
営業時間などGoogleマイビジネスの情報更新を受けて、ナレッジパネルに更新のタイミングが表示されるケースがTwitterで報告されています。
9月のGoogleマイビジネス最新情報3選
Googleマイビジネスにおける9月の最新情報を厳選してお届けします。
Googleマイビジネスのユーザー権限の1つである「サイト管理者」が、10月24日以降廃止されることが、9月にGoogleから正式にアナウンスされました。
期限を過ぎるとサイト管理者の役割が停止し、自動的に「管理者」へと昇格します。サイト管理者よりも管理者の操作可能な範囲は広いので、Googleマイビジネスにサイト管理者としてユーザーを追加している場合、管理者としての権限を与えて問題がないかを期限までに確認するべきでしょう。
Googleマイビジネスのナレッジパネルに「最新情報を追加」ボタンが設置され、投稿作成が簡単になりました。ナレッジパネルとはGoogle検索したときに右側に表示されるコンテンツです。この機能により、投稿をする場合はGoogleマイビジネスのダッシュボードにアクセスすることなく、コンテンツを作成することが可能になります。
Googleマイビジネスのインサイトページでは、Google検索やGoogleマップでの表示回数などが確認できます。2021年8月24日の検索での表示回数が極端に少なくなったことから、Googleマイビジネスで不具合が起こりインサイトデータに欠損が発生したと考えられます。8月25日以降はGoogleマイビジネスの不具合が改善されたのか、異常な数値変動は発生していません。
Googleマイビジネスに関する「よくある質問」3選
Googleマイビジネス ヘルプコミュニティでは、Googleマイビジネスの使い方や困りごとなどについての質問が投稿され、それに対しGoogleマイビジネスのエキスパートが回答しています。
以下では、その中から特に注目したい質問を厳選して紹介します。
「ビジネス情報のカテゴリは多いほど上位表示につながるのか」という質問です。
回答としては、ガイドラインにもある通り、実際のビジネスの分類に即したカテゴリ設定をおすすめします。ただ、メインカテゴリで自分のビジネスに合致するカテゴリがない場合や、1つの事業所で複数のビジネスを展開している時などにはサブカテゴリを設定するのをおすすめします。
複数カテゴリを追加した方が検索結果に表示される機会も増えると考えられますが、関連すると考えられる様々なカテゴリを設定した結果、メインのカテゴリも含め引っかからなくなってしまったというケースがあります。Googleの検索結果は、カテゴリ内容の他にも「ビジネス情報」や「口コミへの返信」「投稿」など総合的に見て判断しています。カテゴリの設定だけで表示順位の改善は期待できないでしょう。
「店名の変更を伴うリニューアルオープンを反映させるにはどうすればいいのか」という質問です。
回答としては再確認の手続きが必要な場合と、不必要な場合があるので注意が必要です。
店名や業種を変更すると、Googleによる再確認が必要となることがあり、看板や写真、営業許可証などのメールでの送付が必要となります。また再確認の手続きが不要な場合は、Googleマイビジネスで店名を変更し、現在設定している「臨時休業」のステイタスを「営業再開」に変更するだけで完了します。
また、ユーザーが投稿した写真や口コミは削除ができませんが店舗情報を引き継ぐと、これらも引き続き表示されることになります。リニューアルオープンに伴い提供メニューや内装も大幅に変わる場合には、過去の口コミや投稿写真を引き継いでしまうと、顧客が誤解したり不信感を抱かれてしまったりするリスクもあるので注意が必要です。
「Googleの名でGoogleマップの店内撮影撮影を無料でおこないますという連絡がきたのですが、これは詐欺なのか」という質問です。
回答としては、おそらくストリートビューの営業電話の電話であり、詐欺ではないと思いわれます。
ただ、撮影は無料でも、他に費用がかかることもあるため注意が必要です。ちなみに、店内のストリートビュー写真は、スマホやリコーTheta(360°写真の撮影ツール)などを使えばご自身で撮影、アップロードが可能です。
まとめ
以上、9月の特に注目したいローカルSEOニュースについて解説してきました。
口コミラボ編集部では、ローカルSEO関連の情報をさらに詳しくまとめた資料「ローカルSEOニュースまとめ」を、毎月公開しています。詳細は以下のリンクからご覧ください。
※『口コミラボ』編集部からの依頼で、記事初出時から内容を一部、修正しました。(2021年11月10日)