「Android 12」最初の開発者向けプレビュー公開
グーグルは、「Android 12」最初の開発者向けプレビューを公開した。Android 12のリリース日が近づくに従って、さらに新しい機能が公開されるという。
Android 12では、はじめてフォルダブルデバイスへの最適化が図られる。フォルダブルスマートフォンの増加を受けた対応で、フォルダブルのほかタブレットやAndroid TVでもさらに最適化されるという。
仕事用プロファイルにおいて、忘れやすい複雑なパスワードによる管理を簡易化、事前に高中低の3つの複雑さのレベルが用意される。また、デバイスの管理者は、必要に応じて仕事用プロファイル内のビジネス用アプリの管理において、より詳細なパスワードを管理できるようになり、仕事用のデータへのアクセス用にもうひとつのパスワードも設定できる。
加えて、デバイスセットアップの改善により、従業員が設定したパスワードが、雇用者側で設定したレベルに達していない場合はその旨がメッセージで掲出される。パスワードを設定後も、変更したくなった場合などは個人用と仕事用でひとつのパスワードに戻す事もできる。会社所有デバイスの場合、管理者は新しいパスワードの複雑さを設定するか従来の設定を引き継ぐかを選択できる。
証明書管理においては、デバイスポリシーのアプリを用いて、管理されていないデバイスの認証情報管理を合理化。コロナ禍におけるリモートワークでのネットワークのアクセスへの安全性を高められ、従業員が自ら証明書のインストールなどの手間をなくすという。
従業員の個人用デバイスの管理では、IMEIや端末シリアル番号に変わる新しい識別子により、デバイスが出荷時の状態に初期化されても同じ組織に再登録された場合、そのデバイスを識別できるようになる。また、識別に使う情報は、その従業員が会社を辞めた場合には追跡できないよう制限される。