BMWとNTTドコモ、「iX」「i4」向けに日本初となる5GとコンシューマeSIMに対応したコネクテッドカーサービス提供開始

　ビー・エム・ダブリューとNTTドコモは3月1日、新型BEV（バッテリ電気自動車）「iX」「i4」向けに日本初となる5GおよびコンシューマeSIMに対応したコネクテッドカーサービスの提供を開始した。今後発売されるBMWモデルも同サービスに対応する予定で、一部のモデルではソフトウェア・アップデートが必要になる場合があるとしている。【この記事に関する別の画像を見る】　ドイツ本社のBMWグループ、日本法人のBMWとドコモは、2018年12月にクルマへのコンシューマeSIM搭載における協業の検討を開始。今回、BMWの車両に5GモジュールとコンシューマeSIMを搭載してモバイル通信を利用可能にする仕組みを共同開発し、iXとi4がコネクテッドカーとして初めてドコモのワンナンバーサービス（1つの電話番号をスマホとアクセサリ端末で共有し、アクセサリ端末での音声通話やデータ通信を月額550円で利用できるオプションサービス）に対応した。これにより、スマホで利用中の電話番号や料金プランを、そのままBMW車両での音声通話やデータ通信にも使うことができ、スマホとBMW車両をBluetoothで接続することなく車内での音声通話およびインターネット通信の利用環境が作り出せる。　iXとi4には、従来からBMWコネクテッド・ドライブ各種サービス提供のためeSIMが搭載されているが、これに加えて今回、コネクテッドカーサービスで利用するコンシューマeSIMと5Gモジュールを搭載し、5Gに対応。車両に搭載されている最新のモバイル技術であるDSDA（Dual-SIM-Dual-Active）で2つのeSIMを同時にアクティブにすることにより、BMWコネクテッド・ドライブの通信に加え、利用者自身の音声通話やデータ通信も車両を経由して利用することが可能になる。また、コンシューマeSIMを活用した5G対応の車内向けWi-Fiのセットアップが可能となり、車内においてスマホやタブレット端末などを最大10台までWi-Fiに接続し、5Gの高速データ通信の使用が可能になるという。　今回のコネクテッドカーサービスは、ドコモのワンナンバーサービスの契約とともに、BMWが提供するMy BMWアプリまたはBMWポータルサイトにBMW IDでログイン後、表示されたドコモのサイトにdアカウントでログインし、BMW IDとdアカウントを連携させることで使用可能になる。このBMW IDとdアカウントの連携により、個人で購入した車両だけでなく、レンタカーやカーシェアなどでiXやi4に乗車する際にもサービスの使用が可能になる。

Car Watch，編集部：小林 隆