ソニー、macOS対応の新「PaSoRi」。ブラウザで使えるSFCard Viewerも
ソニーは、マイナンバーカードを使ったオンラインでの行政手続きや、交通系ICカードの残高確認などが行える非接触ICカードリーダー/ライター“PaSoRi”の新機種として、macOSにも新対応した「RC-S300」を11月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,000円前後。
マイナンバーカードの普及に伴い、自宅やオフィスから国税に関する申告や納税、申請・届出等がオンラインで行える「e-Tax」の利用が進む中、コロナ禍の影響もあって、確定申告や納税などの行政手続きを自宅から行うケースが増えているという。PaSoRiの現行機種「RC-S380」は2012年の発売以来も販売台数を伸ばしており、特に確定申告の時期に需要が拡大していたとのこと。
後継機のRC-S300は、新たにmacOSに対応。USBポートにつなぐだけで使え、Windows PCの場合は接続時に自動でドライバーがインストールされる。対応OSは、Windows 8.1/10/11と、macOS 10.15 Catalina/11 Big Surで、macOS 12 Montereyもサポートする。
従来はダウンロード版のみだった「SFCard Viewer」アプリには、新たにPCのWebブラウザで使えるWeb版ソフトが加わる。Suicaなどの交通系ICカードの残高や利用履歴(最大20件)をブラウザ上で確認でき、表示された履歴をCSVファイルやテキスト形式でダウンロードして、交通費精算や事業申告などに活用できるとする。
Web版はソフトウェアのダウンロード・インストールが不要で、常に最新版が利用可能。ほかにも、PaSoRiの不具合診断が行える自己診断サイトを用意する。対応ブラウザはGoogle ChromeとMicrosoft Edgeで、ChromeはMacのIntel版/M1版どちらでも利用可能だ。
公的個人認証サービスに対応しており、マイナンバーカードに搭載している電子証明書を利用した電子申請が行える点は従来機種と変わらない。なお、サービスの利用には、利用者クライアントソフトなどのインストールが必要となる。
本体デザインはザラッとした梨地風の仕上げで、直線的な形状に刷新。LEDランプを新たに搭載し、通電時は点灯、ICカードの読み取り時には点滅することで、通信状態を確認できるようにした。また、カードの固定やケーブルの収納に使えるホルダーも付属する。
本体サイズは約95×59.5×10.5mm(縦×横×厚さ)、重さは約33g(USBケーブルとホルダーを除く)。USBケーブルは着脱可能で、カードリーダー/ライター側の端子はmicro USB。付属のケーブルはUSB-A to micro USBで、長さは70cm。パッケージはプラスチック梱包材を全廃し、コンパクト化した。