【カムカムエヴリバディ】岡田結実、ヒロインオーディション挑戦明かす「号泣しながら帰った」
雉真家に仕える女中・雪衣(ゆきえ)を演じている岡田結実(C)NHK
女優の上白石萌音が初代ヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土 前8:00 総合/前 7:30 BSプレミアム・BS4K※土曜日は1週間の振り返り)。本作で、雉真家に仕える女中・雪衣(ゆきえ)を演じている岡田結実のコメントが15日、到着した。【場面写真】カムカム英語が終わり寂しそうな表情の安子&るい 本作は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀氏が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナルストーリー。朝ドラ史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)・るい・ひなたが、母から娘へとバトンをつなぎ、戦前から戦後、そして令和までの物語を紡いでいく。安子役は上白石、その娘・るい役を深津絵里、その娘・ひなた役を川栄李奈が演じる。 岡田が演じている雪衣は、良家育ちの上品な女性。雉真家と深い縁を持つことになるが、ある理由から安子に冷たい態度を取ってしまう…という役柄で、第26回(6日)から登場している。――本作に出演することが決まったときの気持ちは?実は私、この作品のヒロインのオーディションを受けさせていただいたんです。朝ドラのオーディションを受けたのは久しぶりで、3度目くらいのチャレンジでした。大阪で受けた最終審査では台本がとても難しく感じて、安子という人物を演じ切るのは無理だなあとオーディションを受けながらも感じてしまい、悔しかったです。「きっとこの作品に関わることは叶わないだろうな」と、号泣しながらNHKから帰ったんですよ(笑)。雪衣役でお声がけいただいたときは、あたたかいスタッフさんたちと恵まれた環境の現場に、ドラマ制作の一員として参加できることが純粋にうれしかったです。『カムカムエヴリバディ』という作品に携わることで、人としても成長できたらと思っています。――自身が演じる役の印象は?私自身は雪衣と正反対です。演じるに当たって、雪衣と似ている部分を探してみましたがあまりなくって…。(人を好きになったとき)雪衣は抑えて抑えて溢れちゃうっていうタイプで、私は抑えられない人間です(笑)。だから、勇に対する気持ちをどこまでこのシーンで出すかとか、どこまで抑え込んでいるんだろうとか、繊細な部分が難しかったですね。(好きという気持ちが)出すぎてないかなって心配で、モニターを見ては好きが出すぎてないかな…?とチェックしていましたね。雪衣は健気ですてきだと思うのですが、奥が深すぎてよくわからない部分に苦戦しています。息苦しいだろうな、せつないだろうなと思います。だからこそ雪衣は優しい人になれるのだとも思います。私も雪衣のようにだれかのために行動する、無条件な愛をみつけたいなと台本を読んで思いました。――安子を演じる上白石萌音の印象は?萌音さんは本当にテレビで見るまんま、やわらか~い方です。あんこのように、みんなを包み込んで甘い気持ちにしてくださる方です。お芝居もすごく柔らかくて、雪衣としては安子さんとかかわるとちょっとジェラシーを感じるシーンもあるのですが、そういうシーン以外ではずっとこの柔らかい場所でお芝居していたいと思える、そんな空気をつくってくれる方です。役柄のイメージや、るいの子役さんと接している雰囲気のせいもあって、現場にいるときの萌音さんはみんなのお母さんみたいな存在だと思っています。雪衣は濱田岳さんが演じられる算太ともかかわりがある役なのですが、私、濱田さんが大好きでもう濱田さんに緊張しちゃって、演技ができないという現象がありました(笑)。当時はお家柄や昔からのかたちにいい意味でも悪い意味でも縛られていた時代かなと思うんですけど、算太さんってほんとうに型にはまらず、家柄などにもとらわれず、自分の好きなように生きている人で、これからの自分の人生を考え直してしまうぐらい私にとって衝撃的な役でした。――放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。ドラマの中には見ていてつらくなるシーンもあるとは思うんですけれど、それを超えるくらい、あたたかでやわらかい、あんこのような世界観に浸っていただけると思います。この作品は「みんなにひなたの道を歩いほしい」というメッセージがすごく伝わる作品ですが、見ている方に無理して明るくしてと押し付けるようなものではなくて、「自分なりのひなたの道をみつけてね」といった感じなんです。とても心に寄り添ってくれる作品だと思うので、何も考えずに安子たちを見て、ちょっとでもあたたかい気持ちで朝を迎えていただけたらなと。そんな思いを込めて作品に携わらせていただいております。
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