3秒で脱着! よくあるモニター付け替え作業を格段に楽にするブラケット
パソコンを使っているとモニターを頻繁に脱着したくなるもの。ベストなモニタースタンドやモニターアームを求めて、たびたびモニターを付け替えて試すことがあるだろう。あるいはお気に入りのモニターを持ち運んで、そのときの気分に合った仕事場所のモニターアームにセットして使うこともあるはずだ。え、ない?
筆者は、それとはちょっと違う理由だが、モニターを付け外しすることはよくある。普段モニターアームに固定して使っているバーチャルサイクリング用のモニター(Philips 258B6QUEB/11)は、仕事の都合で取り外しと取り付けをこれまでに何度も繰り返しているのだ。DisplayPort Alternate Modeに対応しており、ノートパソコンからUSB Type-Cケーブルを1本接続するだけで画面出力、給電、USBハブ接続などが可能で、なかなかに使い勝手がいいから、というのがその理由。
最近はDisplayPort Alternate Modeをサポートしているノートパソコンが増えていて、レビューするときには対応モニターとセットで使ってみてどうだったか(ちゃんと使えるか)、というのも筆者のなかではひとつのベンチマーク的要素になっている。同機能対応で、25型WQHD(2560×1440ドット)という絶妙なサイズの高解像度、かつ有線LANポートも含めてきっちりUSBハブ機能を使えるということで、テスト用にはもってこいのモニターなのだ。
これが頻繁に脱着しているモニター。普段はバーチャルサイクリングに使っているそんなわけで、何らかのノートパソコンを試すときには、だいたいこのモニターをモニターアームから取り外し、標準のモニタースタンドに付け替えることになる。そして、使い終わったら再びモニターアームに戻す。ときには「あっ、あの写真撮り忘れてた!」となって、もう一度脱着を繰り返すこともある。当然ながらそのたびにドライバーでネジ4本を何度も何度も回さなければならず、さすがに面倒くさくなってきた。
VESA対応のモニターアームにネジ4本で固定している。毎度毎度ドライバーを使って脱着するのに飽き飽きしてきたこの面倒くささはどうにかならないものかと思い、解決策を探すなかで見つけたのが、モニターアームで有名なエルゴトロンの「クイックリリースLCDブラケット」。モニター背面とアーム(スタンド)にそれぞれアタッチメントを装着することで、簡単に脱着できるようになるというものだ。
左がモニター側、右がアーム(スタンド)側にそれぞれ取り付けるアタッチメント仮に合体させてみるとこんな感じモニターアームやスタンドはエルゴトロン製のものである必要はなく、VESA対応であればほとんどの製品に対応する。装着後はドライバーを一切使うことなく、モニター側アタッチメントを上から差し込むようにしてアーム側に挿入するとガッチリ固定でき、取り外すときはアタッチメントにあるレバー状のものを押しながらモニターを引き上げるだけ。めっちゃ楽ちんで、せいぜい3秒もあれば脱着できてしまう。
アーム側のアタッチメントを付属のネジで取り付けモニター側のアタッチメントをモニター側に同じく取り付けモニターを抱えて上から挿入するイメージで固定。3秒もあれば脱着できる頻繁にモニターを付け替えることがないとしても、たとえば重量のあるモニターをアームに取り付けるような場面はあるのではないだろうか。重いモニターを抱えながら、モニターとアームのVESA穴を合わせつつ、ネジを1つ1つドライバーで取り付けていくのは、経験したことのある人ならわかると思うがかなり困難で、しまいにはイライラしてくる。それがこのブラケットさえあれば、1人でも効率良く作業でき、嘘みたいにあっさり固定できてしまう。
ただひとつ注意しておきたいのは、筆者のようにモニターアームとスタンドの両方で脱着するような使い方の場合、ブラケットを2セット用意しておかなければならないこと。しかもそうすると、モニター側に取り付けるアタッチメントが1つ余ってしまうという……。アーム側のアタッチメントだけを追加購入できるといいなあと思うのだけれど、それはちょっと欲張りすぎだろうか。
標準のモニタースタンドにもアタッチメントを取り付け。このスタンドは構造上ネジが取り外せず、しかもそのネジが長くてモニター側アタッチメントに干渉するためスペーサーを挟み込む工夫が必要だったが、とりあえずこれでモニター脱着の面倒は完全になくなった製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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クイックリリースLCDブラケット | エルゴトロン | 2180円 |