プログラミング+ Rubyで電卓を作る
今回は本題に入る前に、ちょっとRubyのライブラリについて話をしましょう。
プログラミング言語では、全員が使うわけでもない機能は後付けで必要な人だけが 追加できるようになっていて、Rubyにもそのような仕組みがあります。 それがライブラリです。
この連載ではRubyを作りながらRubyを学んでいるわけですが、 今回の記事では、ちょっとゼロから作るのは面倒な機能を使いたいので、 その機能を筆者のほうでminruby
という名前のライブラリにしておきました。 そこで、minruby
ライブラリをインストールする方法をまず説明しておきます。
インストールといっても、特に難しいことはありません。 コンソールでgem install minruby
というコマンドを実行するだけです。gem
というコマンドが、インターネット上の決まった場所で管理されているライブラリを 自動的にパソコン内の適切な場所にダウンロードしてくれて、 そのインストールまですべてやってくれます。
C:¥Ruby >gem install minruby⏎Fetching: minruby-1.0.gem (100%)Successfully installed minruby-1.0Parsing documentation for minruby-1.0Installing ri documentation for minruby-1.0Done installing documentation for minruby after 0 seconds1 gem installedC:¥Ruby >
ただ、ネットワークへの接続に制限があったり、管理者権限を持っていなかったりで、gem
コマンドがうまく実行できないこともあるかもしれません。 そんな場合には、minruby.rb をダウンロードし、 プログラムと同じフォルダに置いておくだけでも大丈夫です (この方法はminruby
ライブラリでは使えますが、 ライブラリによってはその他の設定が必要になる場合もあるので注意してください)。
これで必要なライブラリminruby
の準備は完了です。使い方はそのときがきたら説明します。