写真で解説する「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」:米Verizon版とは何が違う?(1/2 ページ)
KDDIが発表したMotorola製の「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」は、タブレット向けの最新OS「Android 3.0」を搭載したモデル。10.1インチの大型ディスプレイを搭載しており、各種アプリやブラウザなどを大画面で利用できる。auの3G通信は内蔵しないので回線契約は不要だが、auブランドの製品としてau取扱店で販売される。発売は4月上旬以降。なお、ここで紹介するMOTOROLA XOOMは試作機のため、実際の製品と外観や仕様が異なる場合がある。
au向け「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」。裏面に「au by KDDI」ロゴがあるMOTOROLA XOOMは1月に開催された展示会「CES」でグローバルモデルが披露され、米国のVerizon Wirelessが2月に発売している。au版のMOTOROLA XOOMは、米国に次いで世界で2番目に早く登場するモデルとなる。Verizon版との違いは日本語対応と文字入力システム「iWnn」を搭載した程度で、UI(ユーザーインタフェース)や各機能は共通となっている。外観については、Verizon版がブラックだがau版はグレーに近い色となっているほか、裏面には「au by KDDI」ロゴがある。
MOTOROLA XOOMの主な特徴KDDIの田中孝司社長(左)は「MOTOROLA XOOMはハイエンド志向のユーザーに刺さる、超注目度No.1のタブレットだ」と自信を込める。Motorola Mobility Vice President & General Manager International Distribution Marketsのスピロス・ニコラコポウロス氏(右)は「MOTOROLA XOOMはタブレットのあるべき姿。MotorolaとGoogleは、半年以上の時間を費やし、新しいタブレットの経験を提供できるよう協力してきた。KDDIとのパートナーシップが日本のお客さんにとって素晴らしいものになると信じている」とコメントした(写真=左)。MOTOROLA XOOMはCESで優れた製品に贈られる「CES 2011 Best of Show」を受賞した(写真=右)本体のサイズ/重さは約249(幅)×167(高さ)×12.9(厚さ)/約700グラム。同じくAndroid 3.0を搭載するドコモ向けタブレット「Optimus Pad L-06C」の約243(幅)×150(高さ)×12.8(厚さ、最厚部14.1)ミリ/約620グラムと比べると、Optimus Padの方がディスプレイサイズが約8.9インチと小さいこともあってか、やや大きくて重い。バッテリーのスペックは3250mAh、7.4V、24.1Whなので、4000mAh、3.7V、14.8Whの「GALAXY Tab」よりも容量は大きい。Micro USB経由では充電できず、専用のACアダプターを使って充電する。約150分で満充電が可能。なお、リアカバーは取り外せないのでバッテリーの交換はできない。
※初出時にMOTOROLA XOOMのバッテリー容量についての記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(3/1 18:34)上端部にmicroSDスロット(写真=左)、下端部にMicro USB端子、Micro HDMI端子、充電端子がある(写真=右)左右の側面には特にパーツはない片手で持つには少々重い(写真=左)。「GALAXY Tab」と比較(写真=右)カメラは500万画素のアウトカメラと200万画素のインカメラを搭載。インカメラは自分撮りができるのはもちろん、Google Talkではビデオチャットも可能。Skypeについては、現時点ではアプリ側がAndroid端末のビデオチャットに対応していない。Optimus Padと異なり外部メモリ(microSD/microSDHC)に対応しているが、現時点ではソフトウェアの問題で外部メモリは利用できず、発売後に対応する見通し。これは「Android 3.0がそもそもmicroSDに対応していないため」(説明員)。本体メモリが32Gバイトあるので、当面は外部メモリなしでも困ることはないだろう。HDMI出力もサポートしており、MOTOROLA XOOMで表示したすべての画面をテレビに出力できる。
電源キーが裏面にあるという珍しい仕様。その左にはスピーカーがある(写真=左)。左側にもスピーカーがあり、ステレオスピーカーとして機能する(写真=右)Micro USB、HDMI、充電用の端子が並ぶ(写真=左)。上端部にmicroSDスロットがある(写真=右)HD動画も撮影できる5Mピクセルカメラとフォトライト(写真=左)。ディスプレイの上にインカメラがある(写真=右)撮影時には右側のアイコンを使って設定を行うHDMI接続により、ディスプレイに表示したものをそのまま出力できるAndroid 3.0のホーム画面UIはAndroid 3.0標準のものが採用されており、MotorolaやKDDIがカスタマイズした要素はない。これはAndroid 3.0搭載機を日本でいち早く発売することを優先したためと思われる。au one ナビウォークやLISMO!など、au独自のアプリを提供するかは未定。説明員によると、「au向けアプリを採用するとしても、タブレット(Android 3.0)用に作り直す必要があるので難しいのでは」とのことだった。
Android 3.0のUIは、従来のAndroidスマートフォンと大きく異なる。ホーム画面、メニュー画面、アプリ、ウィジェットなどの要素は同じだが、大画面を生かしたタブレットならではの作りになっている。ホーム画面を長押しすると、上部にページのサムネイル、下部にウィジェット、アプリのショートカット、壁紙などが一覧表示される。ここからウィジェットやショートカットをドラッグ&ドロップして目当てのページに設置したり、壁紙を変更したりできる。アプリやウィジェットに触れるだけでも、特定のページに設置される。
ホーム画面の空いているところを長押しすると、ウィジェットやアプリのショートカット設定、壁紙の変更が可能になるウィジェットやアプリをドラッグ&ドラッグして特定のページに設置できるこちらはメニュー画面。アプリのアイコンを長押しすると、下部に表れるホーム画面にショートカット設定できる(写真=左、中)。ダウンロードしたアプリの一覧も見られる(写真=右)MOTOROLA XOOMに搭載される物理キーは電源キーと音量調節キーのみ。表面にはキーがなく、すべてタッチパネルで操作する。画面左下にクリア/ホーム/起動中アプリ呼び出し用のボタンが並ぶ。AndroidスマートフォンのMENUキーに相当するものはない。ホーム画面は縦でも横向きでも操作できるが、大画面を生かすのなら横向きの方が操作しやすそうだ。
スマートフォンでは画面上部に表示されるステータスバーは、Android 3.0では右下に表示され、ここから機内モード、Wi-Fi、画面の向きのロック、画面の明るさ設定などができる。
画面右下をタップすると、ステータスバーが表れる(写真=左)。画面左下に戻る/ホーム/起動中アプリ呼び出しボタンがある(写真=中)。起動中アプリの一覧が左端に表示される(写真=右)