「Google Home」「Chromecast」使用でWi-Fi切断の不具合
最近自宅のWi-Fiの調子が悪いという場合は、「Google Home」または「Chromecast」がその原因かもしれない。Android Policeは米国時間1月13日、スマートスピーカ「Google Home Max」によってTP-Linkの「Archer C7」ルータの接続が切断されるという複数の事例があることを報じた。
「Google Home」を買ってきたら試してみたい7つの機能その後、他の機器にもこのバグの影響が生じていることが明らかになった。他のGoogle HomeスピーカやChromecastドングルに加え、TP-Linkの他のモデルのルータや、ASUS、Linksys、Netgear、Synology製のルーターなどに影響が生じている。Reddit上のコメントによると、「Google Wifi」のユーザーにも一部影響が生じているという。
TP-Linkは、「Cast」機能によって問題が引き起こされていると説明している。Cast機能は、スマートフォン、Google Homeスピーカ、そしてChromecast機器が通信できるようにするもの。TP-Linkによると、これが「mDNSマルチキャスト検出パケットを送信することにより、Google HomeなどのGoogle製品を検出して、それとのライブ接続を維持する」という。パケットは通常、20秒間隔で送信される。しかし、最近のファームウェアアップデート以降、理由は説明されていないが、機器がスリープ状態から起動する際に、過剰に多数のパケット(10万を超えることもあるという)をルータに送信し、その機能を停止させてしまうという。
TP-Linkによると、機器のスリープ時間が長いほど、「このパケットバーストが大きくなる」という。
Googleによる修正はまだリリースされていないが、同社は9to5Googleに対し、「解決策を早く提供できるように取り組んでいる」と伝えたという。米CNETはGoogleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
TP-Linkは、影響を受けるほとんどのバージョンのハードウェアを対象としたこのバグの正式なパッチと、「Archer C1200」用のベータ版ファームウェアをリリースした。
それ以外のユーザーに対しては、正式な解決策はまだ提供されていない。Googleか各ルータ製造元からファームウェアパッチが発行されるまでの最良の回避策は、使用しないときはGoogle機器を切断しておくことだ。この方法はChromecastには有効だが、残念ながらGoogle Homeスピーカの場合、パッチが提供されるまで実質的に使用不能ということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。