グレートバリアリーフから熱帯雨林、さらに鉄道までオーストラリア・ケアンズ大自然旅(その2)
ケアンズのハーバーから高速船で約1時間半。ポンツーン滞在でグレートバリアリーフで充実のときを過ごす
利用したのは「サンラバー・リーフクルーズ」。沖合いに浮かぶ最新型のポンツーン(人工の浮島)へ350名乗りの高速船カタマランで向かい、シュノーケリングや各種アクティビティを約4時間楽しむことができるツアー「Moore Reef Full Day Tour」(大人212オーストラリアドル、約1万9716円、子供4~15歳106オーストラリアドル、約9858円、1オーストラリアドル=約93円換算)を選択。シュノーケル機材の一式レンタルやランチ、グラスボトムボートに半潜水艦ツアーなどが含まれている。
船に向かう前に「REEF FLEET TERMINAL」のクルーズ会社のカウンターへ乗船前に専用カウンターにてチェックインチケットを手に入れて、早速港へ向かう8時半にチェックインがスタートし、8時45分から乗船。9時30分出発のスケジュールだ。チェックインを終え、チケットを握りしめながらすぐ横の「Ports North」へ。看板で自分が乗る船の停泊場所をチェックし、たくさんのクルーザーが並ぶ埠頭の先へと向かおう。「サンラバー・リーフクルーズ」の高速船は一番奥に停泊中。一艘350名乗りだけあってかなり大きめ。乗り込む前にロゴ入りの浮き輪を囲んだ記念撮影も可能だ。そのまま船内へ進んだ。
「Ports North」から出航するボードで自分の乗船する船の停泊場所を確認「サンラバー・リーフクルーズ」は高速船2隻で運営しているチケットチェックをしてから記念撮影も楽しめるなお、船を見上げると「CITIZENS OF THE GREAT BARRIER REEF」に賛同する企業に与えられるロゴマークを発見。これは自分自身の行動がグレーバリアリーフをはじめ環境に影響を与えることを意識させ、日々の生活の改善と環境保護を促す運動だ。2017年8月にはケアンズのラグーンプール周辺にもモニュメント「CITIZENS GATEWAY TO THE GREAT BARRIER REEF」が設置され、現在大きなうねりとなっている。
船を見上げると「CITIZENS OF THE GREAT BARRIER REEF」のロゴがケアンズ市内のラグーンプール周辺にもモニュメント「CITIZENS GATEWAY TO THE GREAT BARRIER REEF」が2017年8月に建てられたばかり船内に入るとアイスクリームやスナック、ライクラスーツの貸し出し(5オーストラリアドル、約465円)とウェットスーツの貸し出し(10オーストラリアドル、約930円)時に支払いを行なうカウンター。そしてドライ専用の座席が並んでいる。自由席のため見晴らしのよい窓際がオススメだが、2階はソファがあったり、後方で風を感じながら乗船を楽しめるオープンデッキなどもあるのでお好みで。
時間ぴったりに出航し、ひと段落したタイミングで全員が船内に集められ、人数確認とライフジャケットの取り扱い方法を学ぶ。
中に入るとカウンターが目の前に。スナックのほか水着や日焼け止めなどが購入できるドライ専用の座席がずらり。濡れたままだと座れないのでご注意を予定時刻どおりに出航出航後は船内で人数確認とライフジャケットの取り扱い方法を学ぶ続いては、初心者のためのレクチャーがスタート。シュノーケリング用のゴーグルとシュノーケルの装着方法と息継ぎの仕方。シュノーケルに水が入った際に「TWO」と勢いよく息を出すことなどを教えてくれる。また、ポンツーン周辺でのライフガードとの意思疎通の仕方や注意事項なども伝授。英語、日本語、中国語などで解説。話を聞いたあとは各アクティビティを楽しむ際の宣誓書の記入をすることに。その後、参加者用のリストバンドを装着。途中フィッツロイ島に立ち寄りつつ到着を待つ。
ゴーグルの着け方や水の抜き方などを丁寧に教えてくれるライフガードとの意思疎通の方法についても。これは「大丈夫」のサイン各種アクティビティ参加のための宣誓書に記入する別料金のアクティビティに参加する場合はリストバンドが渡される今回は「GUIDED SNORKEL SAFARI」(大人49オーストラリアドル、約4557円、子供35オーストラリアドル、約3255円)に参加するため、事前にマリンナチュラリストよりグレートバリアリーフについて解説を受けることに。担当したパブロ氏が、サンゴはサンゴポリプと呼ばれる動物であること、そしてプランクトンを食べていること。さらにグレートバリアリーフ周辺は海が澄んでいるためプランクトンが少なく、褐色藻と共生し光合成により発生する栄養をもらっていることなどを説明。さらに共生ゆえさまざまな色合いのサンゴとなることなども教えてもらえた。また、サンゴは25~29℃の水温で浅いところでしか育たず、2017年はめずらしく1年に2回産卵があり、それが数日後のスーパームーンの日であることなども。
なお、水温の上昇によるサンゴの死滅が話題にもなっているが、水温が最適な状態に戻るとサンゴも戻ってくることも知っておいてほしいとのことだった。話を聞いているとあっという間にポンツーンに到着。下船をし、シュノーケル用具とライクラスーツを受け取りに。シュノーケリング用品はXS~Lまで各種サイズがあり、子供用も用意。使い終わったら消毒液入りのボックスに入れるだけでOKだ。
クラゲ&日焼け対策に欠かせないライクラスーツもスタッフがピッタリサイズを選んでくれる。
ポンツーンに到着し、シュノーケリングに必要なライクラスーツなどの各種装備の貸し出し場所へポンツーンから見ても分かるほど魚がたくさんフィンも試し履きをして脱げないかどうか確認をゴーグルとシュノーケルは消毒液の中から取り出す子供用も各種サイズがあるのでじっくり選ぼう初心者は必ず安全のためライフジャケット着用も忘れずにまずは、先ほどのパブロ氏と一緒に「GUIDED SNORKEL SAFARI」へ出発。浮き輪を掴みつつ、ポンツーン周辺を散策。オオシャコガイやナンヨウハギ、カクレクマノミを発見したり、ブルーコーラルを見付けた際には、潜水して「ここだよ!」と教えてくれるのでありがたい。さらに初心者の場合、常に気遣ってくれるため、すぐにSOSを出せるのも安心。なお、35分ほどかけてじっくり&ゆっくりと初グレートバリアリーフを堪能し、ファーストコンタクトは完了。14時ごろには干潮になるためサンゴ礁をより近くに感じられるとのアドバイスも。
マリンナチュラリストのパブロ氏と「GUIDED SNORKEL SAFARI」へウメイロモドキと一緒に海を泳ぎ自分も魚になったような気分ナポレオンフィッシュもゆるーりご挨拶に来てくれたサンゴ礁が目の前に広がり、そのダイナミックさに水中で声が出てしまうほど続いては「SEA WALKER HELMET DIVE」(1人あたり155オーストラリアドル、約1万4415円)に挑戦。コップを逆さにしたのと同じ原理で鼻で呼吸をしながら水中探索ができるアクティビティだ。ウェットスーツを着込み、約4kgの重りと約37kgのヘルメットを被り水中散歩へ。宇宙のように静かな世界と泳ぐ魚たちに、ただただ感動。ナポレオンフィッシュも先ほど同様にやって来たりと愛らしさを振りまいてくれる。
ポンツーン下の約5mの海中で約20分間に渡る静かで不思議な時間が過ごせる。ゆっくり歩くだけなので、泳げない人やメイク崩れ、髪濡れが気になる人にもオススメ。
ウェットスーツを着込み、4kgの重りを体に巻きつけるマリンシューズも貸し出ししてくれる準備ができたらポンツーンの下へと階段で向かう「SEA WALKER HELMET DIVE」用のプラットフォームが広がっており順番でヘルメットをかぶる手すりを掴みながら、ゆっくりと海の中を歩いていくとたくさんの魚たちが待っていたそしてラストは、「10 MINUTE SCENIC HELICOPTER FLIGHT」(1人あたり179オーストラリアドル、約1万6647円)。ノーティラス・アビエーション所有のヘリコプターに乗り込み約10分間、上空からグレートバリアリーフを楽しむことができる。グラスボトムボートで離発着のヘリポートまでの送迎があり、そこから乗り込むことに。
一気に上昇すると、通常の目線の高さからは知ることができないグレートバリアリーフの広大さを実感できるとともに、その美しさにため息が出るほど。もっと見ていたいと誰もが思う素晴らしい景色が広がっている。なお、海面に近いタイミングではウミガメやエイの姿を確認できることも。上から中から、さまざまな角度でグレートバリアリーフを堪能したいならば、絶対に体験すべきだ。
日本語の安全ビデオを鑑賞足元のガラス越しに海の世界を見ることもできるヘリポートに到着し、ライフジャケットを着込み乗り込む大空へ出発!一気に上昇。広範囲に広がるグレートバリアリーフの姿が目前に広がる無料で遊べるアクティビティが満載なのもツアーのポイント。半潜水艦ツアーでは座って美しいサンゴ礁や魚の群れが見られて、水中展望室ではポンツーンにいながらゆったりと海の世界が堪能できる。さらに、新しく導入されたウォータースライダーならば勢いよく海中へダイブも。さらにフォトロケーションに日光浴が楽しめるデッキなども用意。子供用の海水プールも併設しているので、ファミリーで楽しく時間を過ごすことができる。
半潜水艦もポンツーンに横付けされるので乗り込んで、海中をじっくり見ることができるポンツーン内には海中展望室がある。見るタイミングで海洋生物も異なりずっといられる2階のデッキにはフォトロケーションやビーチチェアを用意ウォータースライダーは一度遊ぶと病みつきに。暗闇を高速で駆け抜け、そのまま海へ各種スケジュールはポンツーン内のボードで確認しよう自由にポンツーン周辺の遊泳可能エリア内でシュノーケルなどが楽しめる。四角いものは浮き。海の中でちょっと休みたい場合はここへつかまるなお、ポンツーンには真水のシャワーと更衣室も完備。海から上がる際に利用ができる。また、休憩用のベンチやテーブルも多めに用意されているので、海を見ながら思い思いの時間が過ごせるのもうれしい。12時からはランチタイムがスタート。ビュッフェスタイルとなっており、地元産のエビをはじめ、運動をしたときに頬張りたくなる具沢山カレーやフレッシュフルーツなど盛りだくさん。泳ぎ疲れて、パワーチャージしたいときに便利だ。
更衣室を完備しているので海から上がったら着替えてのんびりすることもできるベンチやテーブルもあるので、ちょっとした休憩もしやすいランチはビュッフェスタイル。きちんと並んで順番を待とう地元産のエビを使ったカクテルも発見カレーなど運動後にありがたいボリュームメニューも揃う窓越しにグレートバリアリーフを眺めながら優雅にランチ14時の干潮を狙って再びシュノーケリングを楽しんでいるとあっという間に出発の15時30分近くに。休憩用の四角い浮きで休んでいると笛の音が鳴り響き「全員上がってください!」の声が聞こえ、幸せなグレートバリアリーフの滞在が終了した。一度泳いだのならば、絶対に再び訪れたくなる場所であると実感。数日かけてじっくり泳ぎたい、そんな魅力が詰まった場所だった。
Sunlover Reef Cruises
Webサイト:Sunlover Reef Cruises(英語)