トレーニング(エンタメ)がはかどる! ミノウラの室内自転車用タブレットホルダー
「Zwift」というバーチャルフィットネスアプリを使い、室内サイクリングで運動不足を解消している筆者。しかしいくらゲーム的に遊べるとはいえ、淡々と走るだけだとさすがに飽きてくる。なので、Zwiftの画面とは別にスマートフォンも近くに置いて、動画を見ながら走るのが習慣になってしまった。
パソコンで動かしているZwiftの画面とは別に、スマートフォンも用意して動画を見ていたが、小さくて見にくいけれども、やはり小さいスマートフォンの画面では動画が見づらいわけで、もっと大画面を、もっと大画面をっ……という気分になってくる。だったら10型ディスプレイのタブレットを使えないか、と思い、見つけたのが自転車アクセサリーで有名なミノウラのタブレットホルダーだ。
ミノウラのタブレットホルダー当たり前のことだけれど、自転車にタブレットを装着して外を走ることはいろんな意味で危険だ。なので、このタブレットホルダーは室内サイクリング専用のアイテムということになる。そういう意味ではなかなかニッチな製品と言えるかもしれない。
にもかかわらず、ほかのメーカーからも室内自転車用のタブレットホルダーはたくさん出ているのだが、そのなかでもミノウラのタブレットホルダーのいいところは、主に2つ。1つはホルダー自体の脱着が容易なこと。ハンドルバーをクランプでつかみ、レバーで締め付ける構造で、工具なしに手早く取り付け・取り外しができる。屋内だけでなく屋外サイクリングにも使っている自転車の場合は、こうした脱着の容易さは大事なポイントだ。
レバーでパチッと締め付けて、簡単にハンドルに固定できるもう1つは、アームが少し長めで、ハンドルの前方にタブレットを固定できること。前方に固定できると何がいいのかというと、「汗がかかりにくい」ということに尽きる。
この「汗がかかりにくい」というのは、室内サイクリングではすごく重要だ。トレーニング中は確実に顔から、腕から、というか全身から汗が噴き出るので、ハンドル周りには汗がドバドバ落ちる。画面に汗がかかるとタッチされたと誤認識して、見ていた動画が止まったり、他の動画にジャンプしたり、ホーム画面に戻ったりしてしまう。機械的な動作不良や故障につながる可能性ももちろんあるだろう。
横置きのときは、ハンドルに被らない前方位置に固定できる縦置きでは若干ハンドルに被るので、汗がかりに注意数cmとはいえ、ハンドルの前方にタブレットを固定できるだけで、この汗がかりの問題をある程度回避できるのは意外と大きい。安心してZwiftしながら動画を見ることができ、トレーニングがより楽しくなるというもの。
といっても、ダンシング(立ちこぎ)するなどして前のめりになると汗は画面に落ちてしまうので、本当はもっと長いアームだとベスト。アームの構造は単純なので、ホームセンターにあるようなステーを使って延長するのもアリかもしれない。
ステーの先端。構造はシンプルなので加工すれば延長もできそう(もちろん自己責任で)しかし、タブレットを使うことでそこそこ深刻な問題が発生することがわかった。画面の大きいタブレットをハンドル前に固定していることで、前方床付近から顔に向けているサーキュレーターの風をガッツリ遮ってしまうのだ。暑さ対策は室内サイクリングでは何よりも重要なので、サーキュレーターの位置は考え直したいところ。
前輪の前に置いているサーキュレーターからの風がタブレットで遮られてしまうのがネックかというわけで、いくつかクリアするべき課題はあるけれども、動画視聴はスマホよりはるかに快適だし、しっかり固定されているおかげで画面操作もしやすいので、ますます日々のトレーニングに身が入りそうだ。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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Tablet Grip TPH-1 | MINOURA | 3795円 |