実売2万6000円のIPS/IDS付きエッジルーター、Ubiquiti「UniFi Security Gateway(USG)」
コストパフォーマンスは抜群、ソフトのライセンス費用は不要
今までの感覚なら、中小規模環境向けのモデルであれば、ハードウェアが5~8万円程度、製品によっては、これにプラス年額数万~十数万円(契約内容による)ほどのライセンス費用が掛かるのが、この手のセキュリティ製品の相場だった。
これに対してUSGは、小規模環境向けのモデルとなる3ポートのモデルで、国内代理店であるソネット株式会社の直販サイト「Sonet Direct」での実売価格は、税込で2万6244円。Amazon.co.jpではもっと安価に販売されている場合もある。
「UniFi Elite」と呼ばれる高度なサポート(ディストリビューターによる電話サポートや延長保証など)を契約しない限りは、ライセンス費用は不要で、2万円台の初期費用だけで利用できる製品となっている。なお、ラックマウントタイプの上位モデル「Ubiquiti Unifi Security Gateway Pro(USG-PRO-4)」もラインナップされている。
Ubiquiti Networksのセキュリティゲートウェイ「USG」。本体価格が安く、コントローラーソフトのライセンスなども不要で利用できる現状、セキュリティ機能の中核を成すIPS/IDSがベータ版での提供となっており、これが正式リリースされた場合、コスト面での変化があるかどうかは不明だ。しかし、Ubiquiti製品はWi-Fi製品や管理用のコントローラーソフトなどを含め、ライセンス費用が掛からないのが特徴となっているので、その伝統は守られるのではないかと、個人的には予想している(IPSのシグネチャに無料版と有料版が提供されることは考えられるが……)。
というわけで、数名から数十名規模のオフィスであれば、非常に少ない投資でネットワークのセキュリティ対策が可能となるのが、このUbiquitiのUSGということになる。