エンジン併用で航続1030km、トヨタ プリウス PHV に2022年型…米国発表
(写真:レスポンス)
トヨタ自動車の米国部門は12月10日、『プリウス プライム』(日本名:『プリウスPHV』に相当)の2022年モデルを発表した。写真:トヨタ・プリウス・プライム(プリウスPHV)の2022年型EVモードの航続は最大40km現行モデルのPHVパワートレインは、エンジンが1.8リットル直列4気筒ガソリンだ。米国仕様の場合、最大出力98ps/5200rpm、最大トルク14.5kgm/3600rpmを発生する。モーターは2個搭載されており、ひとつが最大出力72ps、最大トルク16.6kgm、もうひとつが最大出力31ps、最大トルク4.1kgmを引き出す。エンジンと動力分割機構の間に、ワンウェイクラッチを採用した。従来のハイブリッドシステムでは、発電機としてのみ使用していたモーターを、走行用モーターとしても利用するデュアルモータードライブシステムとした。従来の走行用モーターと合わせ、2つのモーターで走行することを可能とし、EVモード走行時の力強い走りを実現するとともに、日常使用時のモーター走行領域を拡大した。これにより、EVモードの航続の拡大や電力消費率の向上など、PHVならではの性能を進化させた。さらに、二次電池のリチウムイオンバッテリーの小型軽量化、大容量化により、EVモードの航続最大40kmを実現した。EVモードの最高速は135km/hとした。2022年モデルの米国EPAの予想換算燃費(PHVやEVなど電動パワートレイン車に適用)は133MPGe(約56km/リットル)。EVモードとエンジン併用による航続は、最大で1030km。米国トヨタ販売は、最も長い航続のEVでも、1000km以上走るためには充電停止が必要だが、プリウス プライムは走り続けると、自負する。11.6インチの縦型HDマルチメディアディスプレイプリウスプライムは付属のケーブルを使用して、家庭用コンセントに接続できる。標準の120Vコンセントを使用して、バッテリーをフル充電するには、およそ5時間30分。240Vコンセントなら、約2時間で充電できる。メータパネルには、デュアル4.2インチのフルカラーマルチインフォメーションディスプレイを備えており、ドライバーはステアリングホイールのスイッチで、メニューを変更できる。カスタマイズ可能な画面には、エネルギーモニター、ハイブリッドシステム、エアコン制御インジケーター、「エコ機能」(エコスコア、エコ節約記録、ドライブモニター、エコディ)がある。その他の画面には、ドライバーサポートシステム、オーディオシステムコンテンツ、ナビゲーションシステムコンテンツが表示される。「XLE」グレードには、11.6インチの縦型HDマルチメディアディスプレイを採用する。高解像度マルチメディアディスプレイは、ピンチやズーム機能など、タブレットのような操作できる。静電容量式タッチスイッチは画面の両側にあり、主要な機能に簡単にアクセスできる。コンソールの充電パッドを使用して、Qi規格に適合するスマートフォンをワイヤレスで充電できる。カラーヘッドアップディスプレイにPHVシステムの状態などを表示「リミテッド」グレードには、カラーヘッドアップディスプレイ(HUD)を装備する。フロントガラスの下部に重要な情報を投影することで、ドライバーが運転に集中できるようにする。 HUDディスプレイには、スピードメーター、ハイブリッドバッテリー充電、ハイブリッドシステムインジケーター、ナビゲーション、先進運転支援システム(ADAS)の「トヨタ・セーフティ・センス2.0」の状態などが表示される。リミテッドには、リアクロストラフィックアラート付きのブラインドスポットモニターと、エマージェンシーアシスト、盗難車両ロケーター、自動衝突通知などの「SafetyConnect」が3年間、無料で付帯する。ベースグレードの「LE」には、ナビゲーションシステムとApple「CarPlay」、グーグル「Android Auto」、アマゾン(Amazon)「アレクサ(Alexa)」との互換性を備えたトヨタプレミアムオーディオを標準装備した。このマルチメディアシステムには、分割画面機能を備えた7.0インチの高解像度タッチスクリーンが付く。
レスポンス 森脇稔