年収1,000万以上も?! SNSビジネスの可能性とは
本記事は、喜多野修次氏の著書『SNSでお金を稼ぐ! 「好き」を「お金」に変える教科書』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています
自分の人生は自分で決断する!
(画像=ニングル/PIXTA)ここからは、これから個の時代を生き抜こうとする方に向けて、目標の立て方やマインドコントロールのコツ、フリーランスとして生きる上での注意点などをお話します。フリーランスは誰からも咎められない自由な働き方ですが、逆に言うといつも自分で自分を律していかなくてはなりません。強い心を持って、楽しく生きていけるように、フリーランスに必要な考え方を学んでいきましょう。
もしかしたら、まだフリーランスの仕事を始めるか迷っている方もいるかもしれません。そういう方にお伝えしたいのは、やって後悔するよりもやらない後悔のほうが大きいということです。オンラインのビジネス、特にこの本に書いてあるSNSマーケティングはリスクがありません。銀行から借り入れをしたり、初期投資にお金を使ったりすることなく始めることができます。だからまずはやってみて、自分に合うかどうかを判断すればいいのです。
一番良くないのは、やらずに後悔することです。ありもしないリスクへの幻想は捨てて、一歩目を踏み出してみましょう。
ビジネスを始める時は、人に相談する必要もないと思います。もちろん、配偶者がいる方が、会社を辞めるなどの大きな選択をする場合は、事前に相談したほうが良いと思います。ですが、繰り返しになりますがSNSマーケティングはリスクなく始められるので、基本的に事後報告で良いと思っています。
なぜ相談する必要がないかというと、「自分で決めること」が何よりも大切だからです。自分で決めたことは続けられるのです。逆に誰かに相談して決めたことは、一歩間違うとその人のせいにしてしまいます。「やめたほうがいい」と言われても、ビジネスを始められなかったことをその人のせいにしますし、「やったほうが良い」と言われても、ビジネスが上手く行かなくなった時にその人のせいにしてしまいます。
やはり最終的な意思決定者は自分なのです。自分で決めて、自分で責任を取る。フリーランスでやっていくということは、一人社長になることですから、人生の経営者として、自分で決断をしてほしいなと思います。
将来のために目標を立ててみよう
起業するにしても副業で始めるにしても、目標は絶対に必要です。「月収・年収でいくらほしいか」は始める前に考えておきましょう。目標があることで、モチベーションが持続するからです。
しかし、こう言うとたまにイメージができないほど大きな目標を立てる人がいます。大げさに言えば、「来年、年収で1兆円を稼ぎたい」なんていう非現実的な目標を立ててしまう。「夢は大きく」と言うこともありますが、人は自分が脳内でイメージできないことは、絶対に叶えることができません。現実味のない目標を立てることはやめましょう。
実は私もこのタイプでした。私はフリーランスの仕事を始めた時に、なんの根拠もなく「月収100万円」を目標にしてしまいました。なぜか昔から100万円を稼ぐことに憧れがあってこの数字にしたのですが、当時の私にはイメージの湧かない金額でした。その結果、仕事を始めた最初の2年間は全く上手く行かずに、辛い日々を過ごすことになりました。
無理のある目標設定をすると、ネガティブな感情が生まれやすくなります。焦ってしまったり、諦めてしまいやすくなったりする。イメージできない目標は、脳が勝手に諦めてしまうのです。
目標は、モチベーションを維持するために存在します。階段でも一番下の段から一番上の段にいきなりジャンプすることはできません。まずは自分の一段か二段上を見ましょう。そして自分よりも少しだけ稼いでいる人を目標にしたり、副業であれば「月に5万円稼ごう」を目標にしたり、頑張れば届きそうな現実的な目標を立てることをオススメします。
イメージできる具体的な金額を決めたら、さらにその目標を細分化して見ることも大切です。月に30万円の収益を上げたいとなったら、そこから逆算して、「いくらの商品を何人に売らなくてはいけないか」を考えるのです。売上は「単価×販売数」で表せるので、売上目標と商品単価が決まれば、だいたいの販売目標数が分かってきます。例えば売上目標が30万円で、単価が10万円ならば、月の販売目標数は3件になります。
30万円(売上目標)=10万円(単価)×3件(販売目標数)
販売で目標にする数が分かったら、さらにそこから詳しく細分化することも可能です。販売数は「集客数×成約率」で表せるので、「何人を集客して、そのうち何人に買ってもらわなくてはならないか」を考えていくのです。例えば販売目標数が3個なら、100人を集客して、成約率3%を目指そうという考え方ができます。
3件(販売目標数)=100人(集客目標数)×3%(目標成約率)
こうして、売上、単価、販売数、集客数、成約率などをそれぞれ数値化していくと、「Instagramでもっとフォロワーを作らなければならない」とか「LINE公式アカウントの教育を強化して、成約率を上げなくてはならない」など、具体的にやらなくてはいけないことが見えてきます。
目標はこのように、具体的に取らなくてはいけない行動まで落とし込むことで、初めて効果的になります。逆に言えば、イメージできないほど大きな目標は、やることが全く見えてこないので、やる気をなくしてしまうのです。しっかりと細分化をして、数値に落とし込んだ目標を立てましょう。
イメージできない大きな目標を立ててはいけないとお伝えしましたが、逆に大きな目標をイメージできるようにする方法もあります。それがビジョンボードを作るというやり方です。ビジョンボードとは、3×3の9マスに写真を配置して、真ん中のマスに自分の写真を、残りの8マスに別の写真を入れたものになります。
この8つの写真は自分の理想の生活を表わしたもので埋めていきます。例えば衣食住で、「どんなモノを身につけていたいか」、「どんなモノを食べていきたいか」、「どんなところに住んでいたいか」や、他にも「どんな旅行先に行ってみたいか」、「どういう人と仕事をしたいか」、「どんな車に乗って見たいか」などを考えてみます。そして自分の理想のライフスタイルを表した写真をネットで拾ってきて、1枚の画像に加工し、スマートフォンの待ち受けにしておくのです。
(画像=『SNSでお金を稼ぐ!「好き」を「お金」に変える教科書』より)人はスマートフォンを1日にだいたい平均して数百回程度触っているというデータがあります。毎日毎日、スマホを開くたびにこのビジョンボードを見ていると、自然とこれらの映像が脳内に刷り込まれていきます。最初はイメージができなくても、段々とあるべき未来として立ち上がってくる。自己暗示がかかっていくのです。
写真を8枚にしているのも、目標が多すぎると刷り込まれにくいからです。理想をもし20個にしてしまうと覚えきれなくて頭の中に残りませんが、8個までだとイメージとして記憶に残りやすいのです。
実を言うと私も、フリーランスで稼げるようになる少し前にこのビジョンボードを作成しました。私は憧れの経営者がつけていたロレックスの時計や、海外旅行の画像などを設定しました。最初は「本当にこれで達成できるのか?」と自分でも半信半疑でしたが、それから1年半くらいの間に本当に全てのビジョンを叶えることができたのです。
また、最近この話を周りの経営者の方たちにしてみると、みなさん似たようなことをやられていてビックリしました。ビジョンボードではなくても、目標を紙に書き出したり、パソコンのデスクトップに目標となる画像を設定していたりするそうです。やはり目にとまる位置に置いて常に意識することが重要なのでしょう。
このビジョンボードを作ることは大して手間にもなりませんし、やるだけタダですので、ぜひ試してみてください。
ちなみにビジョンボードは理想が変わったら、都度差し替えるようにしましょう。夢が叶ったことで、次の理想が生まれることもあるでしょうし、何となく変えたいなと思うこともあると思います。例えば海外旅行の写真でも、最初は南国の写真にしていたけれど、やっぱりヨーロッパのほうがいいなと思えば、その写真に差し替えます。常に、「自分が一番ワクワクする画像に設定する」ことがポイントです。
一度目標を立てたら、律儀にそれを守り通そうとする人がいますが、そんな必要はありません。目標はその時々の状況に応じて変化していくものだからです。
私は今、6社の会社を経営しています。SNS集客の会社以外にも、エステサロンやシニア向けの飲食店など様々な事業を行っています。
正直に言って、20歳の時にビジネスを始めた時は、今のビジネスをしているとはこれっぽっちも思っていませんでした。逆に言うと、もし20歳の時に立てた目標をいつまでも守っていたら、今の自分にはなれなかったでしょう。目標を変えながら走り続けたことで、ここまで来られたと思うのです。
状況に合わせて、目標はどんどん変えて、その都度モチベーションが最も高まるものを設定していってください。
ちなみに私の今の目標は、次々にビジネスを立ち上げていく連続起業家になっていくことです。起業した会社を育てて、上場させるか売却をして、その資金を使ってさらに大きなビジネスをする。
この目標の実現のためには、一緒にビジネスをする仲間の存在が重要になります。その仲間集めのためにも教育事業を行っているのです。現在私の会社が行う、『大人の起業専門学校』という講座ではフリーランスの方向けに、この本で教えている内容をより詳しく伝えています。その講座の卒業生のうちの何人かは、一緒に働いてくれる仲間になりました。
こうしてできていく仲間たちと、様々なビジネスを立ち上げて、世の中に価値を与え続ける起業家集団を作りたいというのが、私の今の目標です。