ドイツで進むローカル5Gの普及と日本の現在地
ピックアップ―:Germany likely to see many more private 5G networks
ニュースサマリ―:2020年9月に、ドイツの通信産業を監督する連邦ネットワーク庁(BNetzA)が、ローカル5Gネットワークを展開するべく、公共部門民間部門合わせて74件のライセンスを付与したと発表した。この数字は同年4月発表時点の33件の2倍以上に及び、ローカル5G活用が積極的に推進されている。
重要なポイント:ここで付与されるローカル5Gネットワークは、基本はドイツが国家を上げて推進するインダストリー4.0のシナリオでの活用が期待されているが、農業や林業といった他の領域での活用の期待もされている。
詳細情報:上記のようにライセンスを付与された企業には、NTT DATA Deutschland GmbHのようなSI企業、ローデシュワルツのようなエレクトロニクス企業、AudiやMercedesといった自動車メーカー、Bayerischer Rundfunkのような放送局など多岐に渡る。
背景:電子情報技術産業協会によると、ローカル5Gの市場規模が、国内では、2020年時点で62億円のところが2030年には1兆3千億円とCAGR71.3%で成長し、グローバルでは、2020年時点で1,000億円のところが2030年には10.8兆円へとCAGR65%の成長が見込まれ、いずれも非常に大きいビジネスポテンシャルが想定されている。
執筆:國生啓佑/編集:岩切絹代
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