「FFXIV」、「パッチ3.3 最期の咆哮」吉田直樹氏インタビュー
「最期の咆哮」が誰の声なのかは裏テーマにかかわる秘密
プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏――今回はなんといってもメインストーリーが見どころだと思います。注目点を教えてください。
吉田氏: 「3.0」で竜詩戦争の真相が判明しましたが、「3.1」ではその真実が判明したことが、良かった人と悪かった人という葛藤があり、「3.2」でやはりみんな変わらなければと団結して、融和が進んだところで、竜と人の憎しみの歴史そのものである邪竜ニーズヘッグが出てきました。まだ邪竜が残っているという展開から、いよいよ本当の意味での竜詩戦争の結末が訪れるというのが、今回の一番のポイントです。
――ニーズヘッグとの最期の決戦ですね
吉田氏: そもそも千年にも渡る闘争の発端は人間の側にあるのに、今更融和と言われても引き下がれるわけがない! という気持ちがドラゴン側にもあるわけです。その中で、竜を狩る存在だった蒼の竜騎士エスティニアンがニーズヘッグに取り込まれているので、彼の運命も含めてすべての結末を迎えるというところが見どころですね。
――パッチタイトルの「最期の咆哮」はニーズヘッグの声なのですか?
吉田氏: 「最期の咆哮」とはいったい誰の叫び声なのかというのは、裏のテーマだったりもします。今回はかなりカットシーンとボイスシーンが多いです。さすがにパッチ2.55ほどではありませんが、結末に向けてかなり長いシーンがあるので、時間のある時にゆっくり見ていただければと思います。
メインクエストに紐づいているコンテンツが多いので、クエスト数自体のステップ数はかなり少なくしてあります。ただ、全部終わった後に、今回の「蒼天編」を振り返る少し長めのサブクエストが用意されています。「3.0」のストーリーを光の戦士として旅してきて、皆さんもプレーヤーとしていろいろなことがあったと思います。プレーヤーさんごとに少しずつ思い入れが違うと思いますので、そこを振り返るクエストを用意しています。報酬も一応ありますので、ソロで時間のある時にゆっくり見ていただければと思います。後は、どんなフックでその先に続いていくのかも。まだ「3.X」シリーズが終わったわけではなく、今後どうなるかという話もほんの少しだけ出てきます。
――ニーズヘッグを倒したら終わりという単純な感じにはなっていないのですか。
吉田氏: プレーヤーの行動としてはニーズヘッグとの決戦が最大のものになると思います。ただ、倒した後に何があるかも楽しみにしていただければと思います。
――新インスタンスダンジョンの「天竜宮殿 ソール・カイ」では、フレースヴェルグとも闘っていましたね。あれもメインストーリーの中で登場してくるそうですが、どのくらいのタイミングで行くことになるのですか?
吉田氏: 比較的早い段階で行くことになります。正直に言えば、あまりメインストーリーにコンテンツは組み込みたくないのですが、物語の山場ということで今回はガッチリ組み込まれています。
ニーズヘッグに体を奪われたエスティニアンの運命は?ニーズヘッグ征竜戦には、エスティニアン姿で戦うフェーズも――そしてクライマックス近くに、「ニーズヘッグ征竜戦」があるのですね。あれが新しい討滅戦という位置づけなのですか?
吉田氏: そうですね。三闘神の物語も1つ進むようにはなっていますが、今回、何かしらの復活、というのはありません。ニーズヘッグとの戦いは「征竜戦」という名前で、竜を制する戦いなので蛮神戦ではありませんが、中身は蛮神戦だと思っていただいてかまいません(笑)。難易度の高い「極」も一緒にはいりますので、武器が欲しい人は「極」が本番かなと思います。
――「極ニーズヘッグ」では「セフィロト」の上位の武器が出るのですか?
吉田氏: ニーズヘッグ武器があります。デザインも結構かっこいいので、おすすめです。
「最期の咆哮」はニーズヘッグのものなのか?