マイナンバーカードの申請は簡単、パスワードに注意しよう
暗証番号(パスワード)は注意深く設定しよう
マイナンバーカード取得のハードルは2つ。その2つ目は、暗証番号(パスワード)の設定だ。交付通知書の裏面にもシールが貼られていて、はがすと住所、氏名、捺印(現在は捺印不要かも)に加え、4つの暗証番号(パスワード)を記入するようになっていた。暗証番号は、①署名用電子証明書暗証番号、②利用者証明用電子証明書暗証番号、③住民基本台帳用暗証番号、④券面事項入力補助用暗証番号となっているが、名称も長いし意味も不明なので、普通の人は区別できないと思われる。
住所、氏名、捺印(←2019年には)に加え、4つの暗証番号を記入する①の暗証番号だけ英数字6文字以上16文字以下で、英字は大文字(小文字NG)、英字と数字をいずれも1文字以上を含む必要がある。INTERNET Watchの読者なら“よくある”パターンだろう。英文字だけ、数字だけはNG、英文字を大文字・小文字を含めるパターンよりは覚えやすい気がする。仮に6文字の暗証番号の例なら
AB2112……○ Ab2112……小文字は× 122112……数字だけは× ABDCWE……英文字だけは×
といった感じだ。残りの②③④の暗証番号は数字4桁。注意書きとして「同じ暗証番号を設定することもできます」となっているので、行間を読むと「忘れそうな人は同じ番号でいいよ。同じ番号にしたら? 同じ番号にしろよ」と筆者は解釈した。いざe-Taxで使用してみると、この解釈は大正解だったと感じている。
マイナンバーカード取得の前半のハードルが「申請書IDが記載された“紙"を見つけること」なら、後半のハードルはこの「暗証番号」だ。前編で記述したとおり、10万円の定額給付金をマイナンバーを利用して申請しようとした人が暗証番号を失念して役所に殺到して密となった。①の暗証番号は5回、②③④は3回連続で間違えるとマイナンバーカードはロックされ使用できなくなる。解除は役所に行かなければならない。確定申告の最終日の夜にロックされようものなら10万円の控除が水の泡だ。筆者のように川崎市で仕事をしていて名古屋市の区役所まで解除に行くことは絶対に避けたい。“負けられない戦い”ではなく“忘れることが許されない番号”なのだ。
フワッと番号を決めてはならない。忘れにくい番号にするか、記入したときにスマホで撮影しておくなど、忘れないための対策をしておこう。実際にマイナンバーカードを使用してe-Taxで確定申告を行うと、①②の暗証番号は頻繁に入力する。幸いなことに?親切なことに?「署名用パスワードは英数字6桁~16桁」「利用者証明用パスワードは数字4桁」と入力画面に文字数を示唆してくれるので、①は英文字2つ以上+数字4桁とし、②③④は①後半と同じ数字にしておくと間違う頻度は減るだろう。セキュリティに対する考えは人それぞれなので自分で判断するしかないが、仮に①=AB2112、②③④=2112といったパターンにしておけば、筆者のようなジジイでも大丈夫そうだ。
実際の使用画面。①の名称は覚えていなくても英数字6桁~16桁の表記で判断できる名称でどれが②~④は覚えられないが、4桁とヒントが書かれているので同じ数字なら忘れにくい