ヤマハ、ギガアクセスVPNルータの新製品「RTX1220」を提供へ ISDN関連の機能を外して低価格化
2021年3月の発売を予定、クラウド管理機能も追加費用なく最大1年間利用可能
ヤマハ株式会社は16日、ギガアクセスVPNルータの新製品として「RTX1220」を2021年3月より販売開始すると発表した。価格は11万8000円(税別)。ベストセラー製品である「RTX1210」の機能を継承しつつ、利用頻度の下がったISDN関連機能を外すことで、価格を抑えて提供するとしている。
RTX1220は、RTX1210と同様、主に中小規模拠点に向けて提供されるVPNルータ。RTX1210とソフトウェアの大半を共通化しているほか、最大2Gbpsのスループット(双方向)、最大1.5Gbps(AES+SHA1利用時)のIPsec VPNスループット(双方向)を備えるなど、ISDN関連機能以外はハードウェア、ソフトウェアともにRTX1210と機能の互換性を確保しているため、RTX1210の代替機としても十分に機能するという。
新製品「RTX1220」。ISDNポートがなくなったことを除けば、外見もRTX1210とほぼ変わっていない昨今のコロナ禍においては、テレワークなどのリモート勤務が一般化しリモートアクセスが可能なVPN機器へのニーズが高まっているが、リモート勤務者数の増加を受け、そうした機器には、より多くのVPN収容数が求められるようになってきた。RTX1210やRTX1220ではVPN対地数100対地まで対応可能なことから、ヤマハでは、拠点用ルータとしての利便性を確保するとともに、中小規模拠点でのセンタールータとしても十分に利用できるとアピールしている。
また、ネットワーク管理者のリモート勤務も進んでいることを受け、RTX1220では、クラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」に対応するのみならず、YNOを最大1年間無償で利用できるライセンスを付属しており、追加費用なく、クラウドを利用したリモート管理を体験できるとした。もちろん、追加でライセンスを購入すれば、その後もYNOを継続利用できる。