Raspberry Pi 4Bで4台構成の自宅クラスター! ラズパイ4B向けPoE HATを試す
Raspberry Pi 4B用PoE HATを選ぶ
Raspberry Pi 4Bの消費電流は、販売代理店であるアイ・オー・データ機器が公表している仕様表によると、単体の最大時で1.7Aとなるが、USBバスパワー機器を利用する場合は3A以上が推奨されている。
PoEで運用する際も、これが目安になるが、この条件を満たすPoE HATはあまり多くない上、国内で在庫を持つショップも少ない。
検索すると、UCTRONICS製の製品が見つかるが、残念ながら今回は在庫の関係で入手できなかった。
そこで、リスクを承知で、今回は種類が多い2.5A対応のPoE HATを購入してテストしてみた。Raspberry Pi 4B単体での動作は問題なさそうだが、USB SSDからブートする場合、その分上乗せされる消費電流の増加分に耐えられるかがポイントとなる。
用意したのは、以下の2製品だ。
左が「DSLRKIT Power Over Ethernet PoE HAT for Raspberry Pi 4B」、右が「UCTRONICS Raspberry Pi4用PoEHAT ミニパワーオーバーイーサネット拡張ボード」なお、上記に加え、以前に購入したRaspberry Pi 3 Model B+用PoE HATも用意したが、これはRaspberry Pi 3B+専用かつ、回路修正前のバージョン向けで、USB出力が低い製品となる。一応、Raspberry Pi 4B本体にPoEで電力を供給することはできたが、USB SSDへの電源供給が不安定で、動作しなかった。詳しくはこちらの販売ページを参照して欲しい。
Raspberry Pi3B+専用のオフィシャルPoE HATも装着してみた。未対策品の場合、USB給電が不安定になる一方、給電側には、TP-LinkのPoE対応5ポートスイッチ「TL-SG1005P V1」を利用した。この製品は、1~4の各ポートがPoEに対応していて今回の4台クラスター構成にはピッタリ。サイズも小さく、GeeekPiのケース底面にすっきり収まる。
給電性能は、各ポート最大15.4Wで、全体で56Wの能力を持っている。価格も手ごろで、での販売価格は4500円だった。これなら、Raspberry Pi4のPoE稼働にもちょうどいいだろう。