製造建屋におけるローカル5G電波伝搬改善について 企業リリース | 日刊工業新聞 電子版
リリース発行企業:東芝インフラシステムズ株式会社
-弱電界となっていたエリアの電波環境の改善を確認-東芝インフラシステムズ株式会社は、当社府中事業所内の産業用システム機器を製造する製造現場内に構築したローカル5Gネットワーク注1において、透明な5G電波反射フェンスを使用することで、建屋内の壁や資材棚等の遮蔽物により弱電界となっていたエリアの電波環境の改善が図れることを確認しました。実験に使用した5G電波反射フェンスは、AGC株式会社が開発中のスマートファクトリーを想定した安全柵共用のものです。 東芝インフラシステムズ株式会社は、当社府中事業所内の産業用システム機器を製造する製造現場内に構築したローカル5Gネットワーク注1において、透明な5G電波反射フェンスを使用することで、建屋内の壁や資材棚等の遮蔽物により弱電界となっていたエリアの電波環境の改善が図れることを確認しました。実験に使用した5G電波反射フェンスは、AGC株式会社が開発中のスマートファクトリーを想定した安全柵共用のものです。 ローカル5Gは、高速・大容量・低遅延・多接続という5G無線の特徴に加え、特定のエリア・用途で事業者が独自に構築・運営できるという自営無線ならではの柔軟なエリア設計が実現できる特徴があり、工場やプラント、ビル施設など様々な領域での活躍が期待されます。しかし、実際の工場やプラント内でのローカル5Gエリア構築には、建屋内の歪曲した構造や、製造機材・資材保管の金属棚などが電波遮蔽物となって不感エリアの発生や、無線環境構築後の製造ライン組み換えによる内装変更での弱電界エリアが発生する等の課題がありました。 今回、電波反射フェンスを活用し、既存の建屋内のローカル5G無線送信点からの電波を特定の方向に反射させ、ローカル5G無線を利用したい目的のエリアに対しての電波強度を向上出来る事を確認しました。 実験では、既存の製造現場内のローカル5G無線エリアの電波強度を測定し、電波強度のヒートマップから電波強度の強弱箇所を把握したうえで、電波反射フェンスの配置の最適化により、電波の強いエリアから弱いエリアへ電波を届ける事に成功しました。 当社は、2020年11月にローカル5Gの無線局免許を交付され、その後ローカル5G運用に向けての各種実証実験を行ってきました。今後は、自社独自の無線分散型アンテナシステム「DAS(Distributed Antenna System)」注2と電波反射フェンスを組み合わせ、工場などの建屋内での細やかな通信エリアの構築と、安定したローカル5G無線電波環境の提供を実現するとともに、製造業や流通業、社会インフラといった様々な分野のお客様に、ローカル5Gの安定した無線環境を構築するシステムインテグレーションサービスを提供し、お客様のDX推進に貢献します。注1:株式会社ケーブルメディアワイワイが提供する遠隔5Gコアを利用したシステム。注2:基地局から届く電波を光ケーブルによって分配する事で通信できるエリア拡張のシステム。DASアンテナ子機間で同期をとっていることから、子機間の無線干渉が生じないため、無線エリア設計を容易にします。東芝インフラシステムズ株式会社ローカル5Gホームページhttps://www.toshiba.co.jp/infrastructure/social/telecommunication/local5g/index_j.htm企業プレスリリース詳細へPRTIMESトップへ
情報提供元:PRTIMES本リリースの掲載元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000028039.html※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。