マルチディスプレイ環境の壁紙を使いこなす
「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 |
---|
前回述べたように、マルチディスプレイ環境では、背景画像の「調整方法」として「スパン」を選択できる。だが、その動作は試してみなければ分からない。今回は、マルチディスプレイ環境における背景画像の使いこなしを、まとめて紹介する。
マルチディスプレイで楽しむ背景画像
「スパン」はマルチディスプレイ環境においで、各ディスプレイを1枚のキャンバスとし、画像を貼り付ける調整方法だ。下図のとおり、横位置にディスプレイが並んでいる場合はキレイに表示できる。
マルチディスプレイ時の通常環境。同じ背景画像が別々に並んでいる |
デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、<個人設定>をクリック/タップ |
「設定」の「パーソナル設定/背景」が起動し、「調整方法を選ぶ」のドロップダウンリストから「スパン」をクリック/タップして選択 |
これで複数のディスプレイでも1枚の背景画像として描かれる |
ディスプレイが縦位置でも使用できるが、そのままでは下図のようにずれてしまうのが玉にキズ。そこで前回紹介した、「%SystemRoot%\Web\4K\Wallpaper\Windows」フォルダーに格納された各解像度用画像ファイルを選択することで、適切な背景画像表示が可能になる。
ディスプレイの配置を縦方向に並べた状態。背景画像の窓が見切れてしまう |
先の手順を参考に「背景」を開き、「参照」ボタンをクリック/タップ |
「%SystemRoot%\Web\4K\Wallpaper\Windows」フォルダーから、お使いのディスプレイ解像度に合わせたファイルを選択して、「画像を選ぶ」ボタンをクリック/タップ |
縦方向にディスプレイを並べても背景画像がキレイに表示される。あとはタスクバーの配置を考慮すれば使いやすくなるだろう |
手頃な画像ファイルが用意できない場合は、あらかじめ用意されたテントの画像を選択するとよい。1,920×1,200ピクセルの「img4.jpg」と、3,840×1,200ピクセルの「img13.jpg」だ。これらは「%SystemRoot%\Web\Wallpaper\Theme1」フォルダーに収納されている、横方向にディスプレイを並べるマルチディスプレイ環境用の画像だ。
先の手順を参考に背景画像のファイルを選択するダイアログを開き、「%SystemRoot%\Web\Wallpaper\Theme1\img13.jpg」を選択して、「画像を選ぶ」ボタンをクリック/タップ |
こちらが設定後のデスクトップ。なかなか雰囲気がよい |
ちなみに調整方法の選択肢だが、ディスプレイ解像度が足りるのであれば「スパン」ではなく「ページ幅に合わせる」に変更して構わない。
背景画像は個別に選択できる
Windows 8.x以降は設定項目がなくなってしまったが、Windows 8.xもWindows 10も、ディスプレイごとに背景画像を指定できる。ただし、少しクセがあるので、下記のとおり手順を実行してほしい。
2つのディスプレイがある状態では、あらかじめ2枚目のディスプレイに表示する背景画像を選択してから、1枚目のディスプレイに表示する画像を右クリック/長押しして「モニター1で設定」をクリック/タップ |
これでディスプレイごとに異なる背景画像が設定できた |
ちなみに今回、メニュー項目どおりであれば「モニター1に設定」を選択すると、一方のディスプレイだけ背景画像を切り替えられるはずだが、Windows 10 ビルド10576.104で試した限り正しく動作しなかった。
「モニター2で設定」を選択すると、1枚目および2枚目のディスプレイ用背景画像が切り替わってしまう…… |
阿久津良和(Cactus)