M1 Macで確定申告に挑戦! マイナンバーカードを読み取れる“M1対応”ICカード・リーダ/ライターを試す
M1 Macに立ちはだかる壁
令和2年度の確定申告が2021年2月16日よりはじまりました。今年(2021年)は各地に設置される申告会場に「入場整理券」が必要となったり、オンラインで申告できる「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」が推奨されるなど、新型コロナウイルスの感染リスクを下げる取り組みがなされています。
また、例年3月中旬までの申告・納付期間が特例により4月15日まで延長されました。いつも期日ギリギリになってから焦りはじめる「先延ばし癖」のある筆者にとっては、本当にありがたい措置。「……よし、今年は早く終わらせよう!」と重い腰を上げたのですが、1つ大きな問題があることに気づきました。
それは、「マイナンバーカード方式によるe-Tax送信」が、最新のM1 Macと既存のICカードリーダ/ライターの組みあわせでは一部正常に動作しないというもの。簡単に言えば、M1 Macでマイナンバーカードが読み取れないので、これまでのようにMacからe-Taxで確定申告を行なえない場合があるのです。
M1 Macに対応していないICカードリーダ/ライターの場合は、e-Taxの環境確認画面で先に進めないことがありますこの件に関しては国税庁も注意喚起を行なっていて、ICカードリーダ/ライターが対応していない場合は「ID・パスワード方式でのe-Tax提出」や「スマートフォンでのe-Tax送信」などを検討するよう促しています。とは言え、前者の場合は税務署に赴いて本人確認や申請手続きをする必要があります。
また、後者の場合は、NFCに対応した「マイナポータルAP」アプリを使ってiPhoneなどのスマートフォンでマイナンバーカードの認証を行ない、政府が運営するマイナポータルの「もっとつながる」機能を利用してe-TAXと連携する必要があるなど手順がやや複雑です。もちろん、オンラインではなく、「申告書等を印刷して書面提出」することも可能ですが、それはアナログ時代に逆戻りするので避けたいところです……。
国税庁では、iPhoneなどスマートフォンでのe-Tax送信を推奨しています