PHPとSMILの組み合わせで魅力的なプレゼンテーションを作成する
はじめに
この記事では、Synchronized Multimedia Integration Language(SMIL)とPHPを使用して、Webサイトに魅力的なスライドショープレゼンテーションを追加する方法を説明します。SMILについてよくご存じでない方は、本稿を読むことでSMILが非常に軽量で使いやすいことが分かるでしょう。
PHPはSMILと適合性があり、SMILの動的な操作やサーバーサイドサポートを可能にします。この2つを組み合わせて使用すれば、大きな成果をあげることができます。
SMILとは
SMILはW3C標準の1つです。SMILはXMLで記述し、HTMLに似た表現方法を使用して、複数のマルチメディアファイルを表示するスライドショーのようなプレゼンテーションを作成できます。SMILには要素シーケンス、持続時間、可視性などを定義するための方法が用意されています。
SMILファイルの再生方法
SMILプレゼンテーションを再生するには、SMILプレーヤが必要です。Web上では次のようなSMILプレーヤが公開されています。
また、バージョン5.5以上のInternet ExplorerはSMILプレゼンテーションをネイティブで再生できます。プレーヤオプションの詳細なリストについては、SMILプレーヤのページを参照ください。
SMILプレゼンテーションの編集
SMILプレゼンテーションを手作業で書くこともできますが、SMILエディタを使用するほうがずっと簡単です。下記のエディタがよく使われています。
編集/オーサリングツールの詳細なリストもSMILのメインサイトにあります。
SMILファイルの基本構造
SMILファイルには次のオブジェクトを含めることができます。
SMILドキュメントのルート要素はタグで、これは
と
という2つの下位要素を持っています。一般に、SMILドキュメントの名前には「.smil」拡張子を付けます。
要素の内容は、メディア要素、ハイパーリンク、他のマルチメディアオブジェクトへの参照などです。
、
、
の各要素は次の属性を持つことができます。
SMILの各要素と属性の詳細については、この記事では説明しません。興味のある方はこちらのチュートリアルを見てください。
次の例はflower1.jpgというイメージを5秒間表示する単純なSMILドキュメントです。
コードから分かるように、このイメージは2秒後に表示が始まり、5秒間持続します。
次の例も単純なSMILドキュメントです。こちらは3つのイメージを250×250ピクセルのレイアウトに配置するスライドショープレゼンテーションを作成します(図1を参照)。イメージごとに表示の持続時間が1秒ずつ長くなります。
図1 SMILプレゼンテーション: AmbulantPlayerで表示したusing_images.smilプレゼンテーションの中の1枚