Buffalo portable Wi-Fi router contains virus
バッファローは、NTTドコモなどでバッファローブランドとして提供されている「ポータブルWi-Fi DWR-PG」において、ウィルスが混入していたことを明らかにした。NTT東日本の「光ポータブル」に同様のウイルスが混入していることも明らかにされた。
「ポータブルWi-Fi DWR-PG」は、NTTドコモの3G網などで利用可能なモバイル型の無線LANルーター。バッファローの発表によると、「USBワームAutorunウイルス」と呼ばれるUSBメモリやリムーバルメディアを介して感染するウイルスが混入したという。感染した製品をUSB接続した場合、利用しているパソコンが感染してしまう場合がある。無線LANのみで利用していた場合は、感染しないとしている。
USB接続した場合でも、ウイルス対策用のセキュリティソフトウェアがインストールされ、なおかつパターンファイルが最新に更新されている場合は感染せず、仮に感染していた場合も駆除できる。また、「ポータブルWi-Fi DWR-PG」を初期化することでウイルスは駆除できる。初期化すると、工場出荷状態になるため、通信設定などは改めて行う必要がある。
バッファローによると、対象となる製品は「一部」であるという。ただし、どの製品ロットに混入されているのかなど詳細は調査中としており、現段階においては、全ての「ポータブルWi-Fi DWR-PG」ユーザーが影響を受ける可能性があることになる。
なお、現時点ではウイルス感染による被害報告はないとしている。ウイルス混入の原因や販売台数、対象製品の詳細についてはいずれも調査中。ユーザーの被害拡大を防ぐため、第一報を配信したという。
NTTドコモでは、今回の自体を受けて、対象となるユーザーに周知を図っていく。メーカーブランドの製品となるため、通常のドコモ製品とは対応が異なるが、同社Webサイトでは、バッファローが販売を見合わせていることなどを案内している。
■光ポータブル、原因は検査用PCからのウイルス感染
NTT東日本では、ポータブルWi-Fiルーター「光ポータブル」をレンタルサービスとして展開している。同様のウイルスが混入しているがこちらはレンタルサービスとなるため、正確な対象台数を把握しており、ウイルス混入済みの端末は約160台と案内している。
対象となるのは、8月3日~9月10日に発送された「光ポータブル タイプA(SIMロック版) PWR-100D」と「光ポータブル タイプB(SIMフリー版) PWR-100F」。NTT東日本のWebサイトでは該当端末の確認方法なども案内されている。
なお、発生原因は、製造過程における抜き取り検査を行う際に、使用した検査用パソコンの一部がウイルスに感染していたためとしている。
NTT東日本では、該当のユーザーに個別に対応する。なお、レンタルサービスは明日以降も継続し、明日以降提供される端末についてはウィルス除去された製品が届けられるという。
NTT東日本には、ウイルスを検出したユーザーから1件の問い合わせがあった。ウイルスは駆除されており、実被害の報告はないとしている。