ニュース 2代目「Pixel Stand」はPixel 6をどう使いやすくしてくれるのか
こっちを見上げている感じになる
やっと「Google Pixel Stand(第2世代)」がうちにも来ました。10月のPixel 6シリーズの発表と同時に発表されたのに、予約は11月からで、発送は12月14日からと、本体よりだいぶ遅かったのでした。やっと来たGoogle Pixel Stand(第2世代) 最近の流行に乗って、Pixel 6シリーズには充電アダプタが付いてこないので、同時発売だったらもっと嬉しかったかも。ま、私は先代のPixel Standを使っているので充電に困ることはなかったですが。 楽しみにしていたのは、「Pixel 6 Proは最大23Wで充電できる」ということと、空冷ファンが付いたので、さぞや急速に、涼やかに充電できるのだろう、ということでした。 でもここには2つの「ただし」があります。まず、初期設定のままだと、なかなか急速充電に切り替わらないこと。これは後述するように設定で常に「できるだけ急速に充電」できるようにすれば急速充電になる、はず、です。もう1つは、Pixelの12月の月例アップデートをしないと「通知シェードに表示されるバッテリー充電情報の追加の改善」とか「特定の条件下での無線充電の一般的な改善」とかの充電関連の問題が修正されないことです。そして、もう12月18日なのに、うちのPixel 6 Proにはまだ12月の月例アップデートが来ていません。 というわけで、月例アップデート後はもっと快適になるかもしれないのですが、とりあえずファーストインプレッションということで使った感想を書きます。 Pixel Standを普通に使う分には何も考えることはなく、付属のアダプタ(これは30Wと強力)と両端がUSB Type-Cケーブルとスタンド本体をつないで電源につなぎ、Pixelを置くだけ。これで充電できます。 最初にPixelを置いたときに、いろいろ設定しましょうという画面になります。 スタンドに置いたままでGoogleアシスタントが使えたり、フォトフレームになったり、サイレントモードになったり、めざましディスプレイにしたり、Nestなどのスマートホームガジェットをコントロールしたりできるから設定してね、という指示が出てくるんですが、家中にNest端末がごろごろしていて、枕元にも目覚まし時計代わりのNest Hubがあるうちではすべて不要な機能なので全部スキップ。 次からはこの画面が出なくなって良かったと思ったら、先程触れた充電方法の設定も一連の指示に含まれていたのでした。これが、意識的に再表示させようと思ってもできない。ヘルプには[設定]→[接続済みのデバイス]に「Pixel Stand」が表示されるからそこで設定しろとありますが、これも表示されない。 何度か置いたり外したりしていたら、置いたときにロック画面の右上に歯車アイコンが表示され、それをタップしたら「デバイスの詳細」という画面になり、その中の項目として「充電モード」がありました。(最初に設定しないのが悪いんですが、ちょっと分かりにくかった。) 充電モードは「最適化」「最大」「静音」の3種類あり、初期設定は「最適化」。「充電を使用状況に基づいて最適化します。ほとんどの場合におすすめです。」です。この設定だとたぶん、バッテリー残量が30%以下にならないと急速充電はしないんだと思います(在宅が多い私はそんなに残量が少なくなるまでメイン端末を放っておくことはないので、まだ試していません)。「最大」は「できるだけ急速に充電します。ファンの音が大きくなることがあります。」です。これですよこれ。これならファンの音を聞けます。 「最大」に設定し、さっそくPixel 6 Proを置いてみると……。聞こえました。すっごく小さい「さーーー」というファンの音が。ほとんど気になりません。本体を外すとすぐファンが止まっちゃいますが、外してすぐに台の隙間に手を当てると涼しい風を感じられました。なんだか嬉しい。 「最大」に設定したら、スタンドに本体を置いた状態で画面をタップすると下の左のような画面になり、低速充電にも切り替えられるようになりました。[設定]→[接続済みのデバイス]にも表示されるようになって(下右の図)、よかったよかった。 でも、この風はPixel 6シリーズの特権で、しかもゲームで熱くなった本体をスタンドに置いたからといって涼ませてくれるわけではありません。Pixel 5がどんなに暑そうにしていても、知らん顔です。そういうものです。 とはいえ、Pixel 6のことしか考えていないわけではなく、「Pixel Buds」のためのくぼみを用意してくれています。先代のPixel StandでもPixel Budsのケースを充電できますが(というかQi対応のガジェットなら基本的になんでも充電できる)、このケースは底面がカーブしているので転がりやすいのです。それがこのくぼみのおかげでこの通り(下の図)。なお、廉価版「Pixel Buds A-Series」は無線充電非対応です。 急速充電については、ぶっちゃけ今のところ、よくわからないです。Pixel 6シリーズの充電については「なんだか遅い」という苦情があり、Googleさん公式が、バッテリーの劣化を最小限に抑えるため、バッテリーレベルが低い間は急速に充電し、フル充電に近づくと、バッテリー寿命を延ばすために電力を徐々に減少させていると説明しました。私は60%くらいになるとすぐスタンドに置いてしまうので、確認していません。スタンドの設定を「最適化」にした状態でバッテリー60%でスタンドに置いたときは、「完了まで1時間35分」と表示されました。で、先代スタンドでも同じ時間でした。 個人的にはそんなに急いで充電したいことはないので、あまり気になりませんが、23W充電が目的な人はがっかりするかも。なにしろ9570円というのは無線充電スタンドとしてはちょっとお高いですから。Ankerのなら3000円以下だし、AppleのMagSafe充電器だって4950円(スタンドにはならないけど)。 あと、先代は横置きでも充電できたのが、第2世代は縦置きでしか充電できません。長いカンファレンスとかを全画面にして見るのに充電しながら見られるのは安心でしたが、まあPixel 6 Proのバッテリーは2時間くらいのカンファレンスなら余裕で最後まで見られるのでいいかなと。それほど場所をとらないので2台のPixel Standを常備して横置きのときは先代を使えばいいし。 それから些細なことですが、本体を置いたときの傾斜が先代より大きくなっていて、こっちを見上げてる感じが増したのは、健気な感じが増して好きです。 あとは早く12月のアップデートが来ますように。※この記事は、Googleの動向をゆるく追いかける連載「Googleさん」のコラムです。
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