管理しやすく安全で高速――第12世代Core vProプロセッサ搭載PCは150モデル以上が登場予定
第12世代CoreプロセッサにおけるvProは「Enterprise」と「Essentials」の2系統に細分化される
Intelの第12世代Core vProプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)では、企業向けの管理/セキュリティ機能である「Intel vProプラットフォーム」が大企業での利用を想定した「Intel vPro Enterprise」(従来のvProに相当)と、中小企業や個人事業主で必要な最小限の管理/セキュリティ機能を厳選して搭載する「Intel vPro Essentials」の2系統に分かれる。【画像】Chrome OSでもvPro対応 第12世代Core vProプロセッサを搭載するPCが本格的にリリースされるのを前に、Intelが第12世代Core vProプロセッサの詳細を説明した。
セキュリティ+Pコア+Eコア=第12世代Core vProプロセッサ
第12世代Core vProプロセッサでは、以下のセキュリティに関わる新要素を搭載している。・OS自身の仮想化を想定したシリコンベースのセキュリティ機能の搭載・インジェクションアタック(コードインジェクション)対策を支援するためのチップセットの拡張・ローレベル攻撃(OSよりも下層を狙った攻撃)に対する耐性強化・幅広いセキュリティ規格への対応・Chrome OSに対するシリコンベースの保護 既報の通り、第12世代Coreプロセッサは処理パフォーマンスを重視する「パフォーマンスコア(Pコア)」と処理効率(省電力性)を重視する「効率コア(Eコア)」を混載する構成となっている(※1)。処理内容に応じて適切なコアに処理を割り振ることで、より高速な処理を実現している。(※1)デスクトップPC向けCPUにはEコアを省いたものもあります 第12世代Core vProプロセッサは、そこにより高度な管理/セキュリティ機能を追加したものである。IntelはこのCPUを搭載するPCの導入は「人々や従業員のさらなる繁栄につながる」と自信をのぞかせている。Wi-Fi(無線LAN)越し、あるいはクラウド経由で管理を行えることも強みだとアピールしている。
搭載製品は150超を予定
Intelによると、第12世代Core vProプロセッサを搭載するPCは、150超がリリースされる予定だという。日本のメーカーではパナソニックと富士通(富士通クライアントコンピューティング)も名前を連ねている。
ITmedia PC USER