これまでの限界を打ち破る! 作り込まれた「Apple Event」で感じた新たな息吹
スペシャルイベントに登壇するAppleのティム・クックCEO
2022年になって、初のAppleの製品発表イベント「Apple Event」が開催された。前回のApple Eventは2021年10月で、実に5カ月ぶりの開催となるが、Appleの業績は新たな製品を発表しなくても良いくらいに好調で、iPhone 13シリーズもこの半導体不足の中、クリスマスシーズンだけで、Appleとしても記録的な4000万台が売れたという分析がある(WedbushのDaniel Ives氏の予想)。【写真】カラフルなカラーバリエーションを用意した新型iPad Air Macに関しても、M1プロセッサの採用以来売り上げが顕著に伸びており、同社のこれまでの記録を上回る売り上げを続けていることは、今回の製品発表イベントでもティム・クックCEOが証言していた。同様に2021年12月25日締めとなる2022年第1四半期の決算報告でも、前年同期比で売上11ポイント増の、同社史上最高益を計上している。
予想以上に新製品が発表されたスペシャルイベント
そんな好調の只中にある同社が、今回発表した新ハードウェア製品がiPhone 13シリーズの新色、第3世代となる「iPhone SE」、M1プロセッサ搭載の新型「iPad Air」に加え、PC用として史上最高性能をうたうプロセッサ「M1 Ultra」搭載モデルも用意されたクリエイティブプロフェッショナル向けの「Mac Studio」、そして同機のためにつくられた27型ディスプレイの「Studio Display」だ。 iPhoneやiPadシリーズの人気モデルで製品性能を底上げする一方、MacでのApple Silicon採用以来多くのユーザーが求めていたプロ用デスクトップモデルをついに世に放った形になる。 ちなみに製品発表会で、Appleは今回のMac Studioとは、別に(おそらくさらに高性能な)Mac Proも別途開発していることも、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏が明言していた。 予想外に盛りだくさんだった製品発表会だが、まずはこれらの華やかなハードウェア製品の影に隠れて目立たなくなってしまった、注目の新サービスやソフトの発表について紹介したい。