スマホは半年ごとに最新機種に乗り換えろ! 本体に情報を残さず安全に売却するための活用ワザ | あんどろいどスマート
Andoridスマホの進化は日進月歩。新しいモデルが出るたびに確実に使いやすくなっているので、新しモノ好きなら、半年ぐらいの間隔でガンガン乗り換えて、常に最新機種にしておきたいところだろう。
スマホを効率よく乗り換えるコツは、新機種を購入するときに「2年縛り」を契約しないことだ。これは通信料に本体代金の分割払いを上乗せする実質的な2年ローンで、途中でやめると解約料を請求されるため、短期でスマホを乗り換える人には向かない。本体代金は一括払いで、いつでも後腐れなく解約できる状態にしておくのが基本だ。 ただし、本体代金の一括払いだと、スマホの価格は一気に跳ね上がる。8月10日に発売されたばかりの最新機種「Xperia GX SO-04D」は、2年縛りだと1万7000円前後で買えるが、一括払いだと約7万円にもなる。さすがに半年ごとに7万円の最新機種に買い換えるのは経済的に厳しい……。 そこで、以前使っていたスマホを売ることで、次の機種代金を捻出する。例えば、今から約半年前、3月21日に発売されたソニーの「Xperia acro HD SO-03D」であれば、スマホの買取を行っている「GEO」に持っていくと、最大2万8000円で買い取ってくれる。これで相殺すれば代金は4万2000円。半年に1度の出費と考えれば、それほど無理のない額になる。
半年程度のペースでスマホを乗り換えるとなると、スマホの使い方にも工夫が必要となる。 売却したスマホは基本的に店側で初期化されることになっているが、店によっては設定から履歴を消すだけの処理で転売されることがある。また、スマホの内蔵メモリに残っている情報を復元するツールもあるため、初期化しても無理やりデータを復活させて、個人的な画像などを見られる可能性はどうしても残ってしまう。 すぐに手放すスマホには、個人的な情報はできるだけ残さないで利用するのがオススメ。基本的にはmicroSDカードに保存するのが一番だが、機種によってはSDカードの代わりに内蔵のストレージ領域が勝手に使われることもある。その場合、動画、音楽、写真は外部のクラウドを使って管理し、スマホ内部の領域ををできるだけ使わない工夫をしよう。
今年の3月21日に発売されたソニーの「Xperia acro HD SO-03D」(約7万円)の、GEOでの最高買取価格は2万8000円。本体価格7万円のスマホを半年おきに乗り換えるのはキツいが、売却した金額で相殺すれば、それほど無理のない買い替えができるようになる
カシオの「G’zOne IS11CA」は2011年7月14に発売されたモデルで、現在の最高買取価格は6500円。発売から1年以上が経過しているので買取価格もそこそこだが、この金額でもないよりは全然マシだろう
基本的にスマホの個人情報の大半は、microSDカード内に保存される。スマホを売却する際にこのmicroSDカードを取り外せば、個人的な情報はほとんどスマホに残らない。最近はmicroSDカードの価格は大きく値下がりしており、32Gバイトの大容量でも1500円以下で購入できる。すぐに乗り換えるスマホには大容量のmicroSDカードを入れて、売却するときに忘れずに取り外すようにしよう。
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「スマホで撮影した写真はSDカードに保存されるから、売る前にこれを抜いとけばいいんでしょ?」と考えている人は甘い。最近のスマホは本体の内蔵メモリが多いため、カメラアプリによってはSDカードではなくそちらに画像を保存することがある。SDカードを外して売却したのに、本体内蔵のメモリに画像がたくさん残っていて、新しい持ち主に全部見られてしまった、なんてことにならないよう、スマホにはできるだけ写真は残さないようにするのが基本。Dropboxを導入すると、スマホで撮影した画像は自動的にクラウド上に保存され、ダウンロードせずに見られるようになる。写真はすべてDropboxから利用し、スマホの内蔵メモリの写真はすべて消去しよう。普段からこまめに削除を行っておけば、売却した後に復元ソフトで復活させられる可能性も低くなるぞ。
「Dropbox」を導入して「カメラアップモード」を有効にすると、スマホで撮影した写真をすべて、自動的にオンラインに保存するようになる。この設定が有効になっていれば、スマホ内に写真を残しておく必要はない
スマホの画像ビューワに表示されている画像は、SDカードに保存されているのか内蔵メモリに保存されているのか分からない。「SanDisk Memory Zone」で、内蔵メモリとSDカード、それぞれの領域に保存されている画像を確認しよう
「内部メモリ」を開いて、ファイル種別は写真を選択。内蔵メモリに写真が保存されていないのを確認しよう。もしあった場合は、長押しで表示されるメニューから「削除」を選んで消しておく。画像は自動的にDropboxに保存されているので、ここにある画像は消去しても問題ないのだ
スマホの場合、動画や音楽はSDカードに保存されるので、売る前にSDカードを外しておけば問題ない……はずなのだが、最近の機種はその限りではない。例えば「Xperia acro HD」には、内蔵メモリのほかに「内部ストレージ」という大容量の領域があり、ここに音楽や動画が保存される。内蔵ストレージを使わないためには、アプリごとに保存先の設定を変えなければならいのだが、設定が貧弱なアプリは対応していないこともしばしば。 また、SDカードスロットル自体が存在しない「Google Nexus」や「Xperia NX」では、当然、音楽や動画はすべての本体内に保存される。こういったメディアファイルを、売却前にすべて見つけて削除するのはかなり面倒だ。 写真と同様に、動画や音楽もクラウド化してスマホ内にファイルを残さないようにしたいが、Dropboxを使うと、毎回、ダウンロードしてから再生する必要があるので手間がかかりすぎる。パソコン内にある動画・音楽をストリーミング配信で視聴できる「Qloud Media」を利用しよう。
「Qloud Media」はパソコンをメディアサーバ化し、スマホに動画や音楽をストリーミング配信して視聴できるアプリだ。スマホ内にはファイルを残さないので、手放すときはアプリだけ削除すればいい。パソコン側にサーバソフトをインストールし、ユーザーアカウントと共有するフォルダを指定すれば準備完了
スマホ側で「Qloud Media」を起動。ユーザーアカウントを入力すると、パソコン側の共有フォルダが表示される。共有フォルダを開いて、再生させたいメディアファイルを選択しよう
メディアファイルを開くと、再生が開始される。一時停止や早送りにも対応。3G回線の場合、大容量の動画はコマ落ちすることもあるが、通常の動画や音楽ファイルなら問題なく再生できる。音楽や動画はこのアプリを経由して楽しみ、売却する前にアプリごと削除すれば、本体内部に動画や音楽ファイルの痕跡は一切残らない
ここまでのやり方で、動画や音楽、画像をスマホ内に一切残さずに使ってきたら、スマホを売るときの処理はとても簡単だ。履歴削除アプリで、キャッシュやブラウザの履歴などの細かな使用の痕跡を消し去るだけでいい。「履歴消しゴム」は、スマホのあらゆる履歴に対応した最強の履歴削除ツール。削除できる項目はブラウザの履歴のほか、Google Playや地図の検索履歴、通話の発着信履歴、クリップボードの内容など。スマホに残っているすべての利用痕跡を消し去ることができるぞ。
「履歴消しゴム」のすべての項目を有効にして、スマホに残る履歴を丸ごと消し去ってしまおう。通話やショートメールの履歴も削除できるほか、YouTubeやGmailの検索履歴の消去にまで対応しているぞ