コンセント直挿しのWi-Fi中継機に意外な差! 日本の家に最適なバッファロー「WEX-1800AX4」は何がすごい?
接続先SSIDはおまかせでOK、手動で帯域を選ぶことも簡単
設定も簡単だ。
中継機というと設定が難しいのではないか? と心配する人もいるかもしれないが、この中継機は全くそんなことはない。
具体的には、ボタン設定を使って、今使っているアクセスポイントとつなぐだけでいい。
WEX-1800AX4の側面のボタンと、接続先の親機のAOSS/WPSボタンを押すことですぐにつながるこれで、今まで使っていたアクセスポイントから既存のSSIDとパスワードが継承されるため、PCやスマートフォンなどをつなぎ直すことなく、そのままWi-Fiのエリアを拡張できる。
移動しながらの利用もスムーズで、例えば1Fに親機となるアクセスポイント、3Fに中継機を設置した場合に、1Fから3Fへと移動しても通信が途切れることなく、シームレスに親機から中継機へと接続先が変更される。
こういった点は、中継機でありながら、メッシュ的な手軽さも兼ね備えていると言えるだろう。
親機から引き継いだSSID(画面では「Buffalo-A-BC20」と「Buffalo-G-BC20」)をそのまま使えるため簡単。移動しながらの利用もシームレス。WPA3接続用、中継機に直接つなぐための「Extender-G-xxxx」「Extender-A-xxxx」というSSIDも自動的に追加されるもちろん、自動設定でユーザーの介入する余地がないメッシュと違って、中継機ならではの設定の自由度の高さも備えている。
具体的には、自動的に引き継いだ親機のSSIDのほかに、標準で2.4GHz帯用の「Extender-G-xxxx」と5GHz帯用の「Extender-A-xxxx」(さらに「Extender-G-xxxx-WPA3」と「Extender-A-xxxx-WPA3」も)と、それぞれの帯域用の中継機用のSSIDも同時に利用することができる。
つまり、あまり速度を要求しない機器は2.4GHz帯へ、高い速度を出したい機器は5GHz帯へといったように、接続先を手動で選択して使い分けることもできるわけだ。
何も意識せずそのまま親機のSSIDで使い続けてもいいし、帯域ごとにつなぐ機器を分けたいならSSIDを使い分けてもいいと、さまざまなニーズに対応できるようになっているのは大きな魅力だ。
筆者宅などは、まさにこの機能の恩恵を大きく受けたのだが、本体側面にある中継に使う帯域をスイッチで簡単に切り替えられるようになっている。
スイッチで中継に使う帯域を簡単に切り替えられる標準では、親機と中継機の間をつなぐ中継用の帯域は、2.4GHz帯と5GHz帯のいずれか電波状況のいい方が自動的に選択される。
しかし、筆者宅がそうだったのだが、2.4GHz帯の方が遠くまで届きやすい一方、周囲の家屋でも多く使われていて、混雑で速度が極端に低下する場合があるケースでは、中継に2.4GHz帯が使われてしまうと全体の速度が低下する場合がある。
このため、中継用には5GHz帯を使いたいのだがが、一般的な中継機では、こうした中継用帯域の設定は複雑で、設定画面にアクセスして詳細設定画面から切り替えなければならないことがほとんどだった。
本製品であれば、こうした手間がスイッチ一発で済む。
本体側面のスイッチを「AUTO」から「5GHz」に切り替えれば、中継帯域を5GHz帯に切り替えられるのだ。
要するに、本製品はユーザーの環境に合わせて設定も簡単に「選べる」中継機になっているのだ。
おまかせで何も考えずに使っても構わないし、自分の環境に合わせてSSIDや中継帯域を選んでもいいと、手軽ながら自由度の高い製品となっているわけだ。