Windowsから消えた「前回正常起動時の構成」を取り戻せ:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(197)
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Windowsにまつわる都市伝説
Windows Serverには「前回起動時の構成」は引き続き存在しており、もちろん利用可能です。Windowsが正常に起動しない場合は「詳細ブートオプション」を開き、「前回起動時の構成(詳細)」を選択して起動することで、問題を回避して正常起動できる場合があります(画面1)。
画面1 最新のWindows Server 2022の「詳細ブートオプション」にも「前回起動時の構成(詳細)」オプションはある以下の画面2は、「Windows 10」の最新バージョンにある同等のブートオプションメニューですが、「前回起動時の構成(詳細)」に相当するものはありません。最新の「Windows 11」も同様です。もっと言えば、「Windows 8」からこのようになっています。
画面2 Windows 10の「スタートアップ設定」には「前回起動時の構成(詳細)」に相当するブートオプションが存在しない実は、高速スタートアップが導入され、電源投入直後の[F8]キーによる「詳細ブートオプション」へのアクセスが廃止され、モダンなブートメニュー(青い背景のメニュー)が導入されたWindows 8で、「前回起動時の構成」オプションは既定で無効化されたのです(後述するように有効化できます)。以下のドキュメントにあるように、「Windows 7」までは確かに「前回起動時の構成」オプションは存在し、利用可能でした。
Windowsはドライバやサービスの構成を含むシステム設定の多くを、レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet」キーに格納しています。このキーは、物理的には「C:\Windows\System32\Config」ディレクトリにあるレジストリハイブのファイル「SYSTEM」から読み込まれたものです。
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