今さら聞けないクラウドストレージ活用法・完全同期と巻き戻しを活用しよう
デジタル庁の肝となる「ガバメントクラウド」はAmazonとGoogleに
デジタル庁が政府・自治体のデジタル化を進める中、最も重要なのが「ガバメントクラウド」です。ガバメントクラウドは、自治体が使うアプリケーションやデータなどを共通化して使う仕組みのこと。デジタル化の基盤となるもので、どのクラウドサービスが採用されるのかに注目が集まっていました。
10月末に発表されたガバメントクラウドに採択されたのは、Amazonの「Amazon Web Services(AWS)」とGoogleの「Google Cloud Platform(GCP)」でした。国産クラウドは採択されなかったのです。日本政府が用意するガバメントクラウドに、日本の企業が採択されないことにSNSでは疑問の声が上がりました。
しかし残念なことに、日本の国産クラウドはガバメントクラウドが要求する基準には達していなかったようです。ガバメントクラウドには堅牢性・セキュリティ・スケール(規模の増減)など高い基準が要求されており、その基準に達するのはAWS(Amazon)とGCP(Google)だったというわけです。
実際に国内企業の多くはAWSやGCPを使っており、世界標準となっています。これらには新しいサービス・機能が競って導入されており、今後もAmazonやGoogleのクラウドサービスのシェアが広がるでしょう。
今回取り上げるクラウドストレージでも、やはりグローバルIT企業のサービスが強力です。MicrosoftのOneDrive、GoogleのGoogleドライブ、そしてDropboxの3サービスが抜きん出ています。改めてクラウドストレージの実践的活用方法を見ていきましょう。