Engadget Logo エンガジェット日本版 もしかしてスマホ依存症? スクリーンタイムを活用してiPhoneと程よい距離感を
まもなく春がやってきます。4月から新しい生活が始まる人も、特に変わらず過ごす予定の人も、何かにチャレンジする良い時期です。といっても、仕事やプライベートで忙しくしていると、大がかりなことは難しいでしょう。そこで、日々の生活習慣を少し変えることで、暮らしの満足度を上げてみませんか。てことで、まず取り組みたいのがスマートフォンとの向き合い方です。スマホを手にしたまま歩く、スマホを眺めながら食事する、混雑した電車の中でもスマホゲームなどなど、どれも街にあふれる珍しくない風景です。でも、「どうも肩が凝る」「疲れ目が治らない」「SNSにストレスを感じる」などなど、心身に不調が現れていませんか?iPhoneには「スクリーンタイム」という機能があり、自分がどのようにスマートフォンと付き合っているかを振り返ったり、時間制限をしてスマートフォンから解放されるきっかけを作ったりできます。実は私も、最近スマートフォンを持つと小指が痛むことが増えてきたので、これを機に適度な距離を探ってみたいと思います。それでは、スクリーンタイムの使い方をご説明します。
iPhoneの使い方を見直す
まずは自分がどれほどiPhoneを触っているのか、どのアプリを何時間使っているかを確認しましょう。「設定」の「スクリーンタイム」をタップしてください。自分が一日にどれぐらいiPhoneを触っているのか、週の平均時間が表示されます。さらに、「すべてのアクティビティを確認する」から詳細を見ることができます。もし利用状況が表示されていない場合は「スクリーンタイムをオンにする」をタップし、「これは自分用のiPhoneです」を選んでください。もしiPadなど、同じApple IDでサインインしているデバイスがあれば、スクリーンタイムのトップ画面で「デバイス間で共有」をオンにすると、合計の数値が見られます。
▲1日に4時間49分もiPhoneを使っていたことがわかりました
▲「よく使われたもの」のトップはTwitter!ちょうど調べ物をしていたとはいえ、9時間以上とは意外でした
アプリの利用時間を制限をする
さて、Twitterの使いすぎが判明したので、利用時間を制限をしたいと思います。いっそSNSごとデトックス! ということで。SNSが専門の私としてはどうなのかとも思いますが、SNSの制限を設定してみます。アプリの時間制限は「スクリーンタイム」画面の「App使用時間の制限」から行います。「制限を追加」をタップすると、アプリの選択画面になります。カテゴリーごと制限するならカテゴリーにチェック、アプリごとにしたいならカテゴリーを開いてアプリにチェックを入れます。私は、Twitter、Facebook、Instagramに時間制限をすることにしました。
▲「スクリーンタイム」の「App使用時間の制限」から「制限を追加」をタップすると、「Appを選択」の画面になります。時間制限したいアプリにチェックを付けます
▲時間を設定して「追加」をタップします。今回はまとめて設定しましたが、ひとつずつ設定すれば、それぞれに制限時間を設けることができます制限時間を設定したアプリは時間が来るとアイコンがグレー表示になります。さっそくTwitterが制限時間を迎えました。「OK」をタップして、閲覧を我慢します。ちなみに、「制限を無視」をタップすると、「あと1分」「15分後に再通知」「今日は制限を無視」から選択ができます。急ぎのDM(ダイレクトメッセージ)を送っているときに延長できるのは嬉しいですが、意思の強さが試されますね。
▲制限を設定しているアプリは薄暗く表示されます
▲Twitterが時間制限に! グッとこらえて「OK」を押します
iPhoneそのものの利用時間を制限する
寝る直前までスマートフォンを見ていると、寝付きが悪くなり、睡眠の質が下がるという説もあります。私はスマートフォンを見ていても平気で寝落ちするタイプなのですが、つい調べ物をしてしまって目が冴えることがあるので、いっそiPhoneごと時間制限してみることにしました。iPhoneの時間制限は、「休止時間」で行います。休止時間を設定するには「スクリーンタイム」画面の「休止時間」です。休止時間は、毎日同じ時間に設定するか、「曜日別に設定」で曜日ごとに変えることができます。週末はちょっと夜更かし、なんてことができるわけですね。私はあまり曜日は関係ない生活ですが、週末は遅めに設定してみました。
▲休止時間を毎日同じ時間に設定する方法です
▲私は曜日別に設定してみました
▲休止時間になると、スクリーンタイムの「常に許可」で許可しているアプリと一部のアプリ以外はグレー表示されます休止時間になると、アプリが一斉にグレー表示になり、タップするとアプリの時間制限と同じ画面が表示されます。うう、あとちょっとTwitterがみたい......ということで、「制限を無視」をタップし、「15分後に再通知」を選びました。早くも雲行きが怪しい。
▲「制限を無視」をタップすると利用時間を延長できます
通知でiPhoneに呼び戻されることを防ぐ
そして、使いすぎに陥る最大のワナが「通知」です。通知が来るとスマートフォンを手に持ち、ついでにSNSをチェック、あのゲームに今日はログインしてなかったっけなどとルーチンが始まってしまいます。私の場合は、通知が多すぎて、もはや通知をスルーする習性ができてしまっていました。そこで、通知も整理しましょう。「通知」は「設定」の「通知」でも管理できますが、「通知センター」から直接管理した方が効率よく整理できます。通知センターに来た通知を左にスワイプして「管理」をタップすると、今後の通知方法を設定することができるのです。あまり通知がいらないアプリだと判断したら「オフにする...」をタップしましょう。また、あまり開かれていないとiOSが判断したアプリの通知には、「通知の受信を続けますか」という表示が出ますので、そこから「管理」でオフにすることもできます。
▲通知を左にスワイプし、「管理」をタップします
▲通知を切りたい場合は「オフにする」をタップします
▲しばらく通知をタップしていないアプリはiOSから必要かどうかを尋ねられますさて、SNSをアプリ単位で制限、iPhoneの休止時間もセット、通知も整理した結果、私はどうなったでしょうか。実は、1日しか持ちこたえられませんでした。「し、仕事なんだからね!!」と言い訳しつつ、結局すべての制限を解除しまった私......。ダメな例になってしまったことをお詫びしつつ、皆さんの参考になれば幸いです。