神木隆之介、新CMで漫画家のアシスタント役 共演者が不安見せるなか一人だけ目を輝かせる
ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズ扮(ふん)する宇宙人ジョーンズで好評となっている、サントリーコーヒー「クラフトボス」のTVCM『地球調査シリーズ』。その最新作として、役所広司、杉咲花、神木隆之介、天童よしみ、阿佐ヶ谷姉妹が出演する『宇宙人ジョーンズ・漫画家』篇(30秒・60秒)を、3月2日(水)からWEBにて先行公開し、3月8日(火)から全国でオンエアする。
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する『宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ』。ジョーンズが今回、調査対象として選んだ場所は、役所演じる漫画家の仕事部屋。杉咲、神木と共にアシスタントを担当するジョーンズは、締め切りに間に合わせるべく、役所先生の指示の下、仕事場に流れる音楽によって気分を高揚させることで、全員一丸となって怒涛(どとう)のラストスパートに入る。
そんな中、作画作業の多さに音を上げた杉咲のひと言をきっかけに、神木もまさかの白旗宣言で、勝手にしっとりした曲調の音楽にチェンジ。その直後、美空ひばりの名曲『川の流れのように』、そして童謡『赤とんぼ』が流れ始めると、ムードが一変した部屋で次々と思わぬ事態が起こり……。
【画像】CM場面カット 全部見る
<撮影エピソード>◇デジタルツールを使った現代のマンガ制作を初体験!今回のCMで、漫画家とそのアシスタント役を演じることとなった役所と杉咲と神木。まずは実際に漫画家として活躍する先生の指導の下、PCやペンタブレットなど、デジタルツールを使った現代の漫画制作について学んだ。役者人生初の漫画家役を演じる役所と杉咲が「見たことはありますけど、自分でやるのは初めて」「大丈夫かなぁ」と不安そうな面持ちで本番を迎える中、一人、目をキラキラ輝かせていたのが神木。映画で漫画家役を演じた経験があり、元々漫画・アニメも大好きというだけに、あっという間にデジタル作画のコツをつかむと、撮影中も役所と杉咲に機材の名前や操作方法を丁寧に教え、自らのアシスタント作業も曲の歌詞を口ずさみながら、終始ノリノリで演じていた。
◇おなじみの仲良しコンビによる息の合ったお芝居撮影中、作画中の二人の動きを音楽のテンポと合わせたいという監督のリクエストに、神木が「大丈夫です!完璧にシンクロさせます!」と力強く応じると、「付いていきます」とほほ笑んだ杉咲。共演作品が多数あり、今回の「ボス」CMシリーズの撮影現場でも、息ぴったりの掛け合いを披露し、現場のムードを盛り上げていた。
◇天童よしみの圧巻の歌唱力に誰もがうっとりファーストテイクから、マイク無しのアカペラで、持ち前の力強くも透明感のある美声を響かせると、その音が壁や天井に反響して、まるで部屋自体が揺れていると錯覚するほど圧倒的な歌唱力を披露した天童。カットを掛ける前に思わず「天童さん、すごくいいです」と発声し、手放しで絶賛した監督に、「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべていた。その後、演技違いのバリエーションを撮影した際には、「間がもっとほしい」「顔を上げるタイミングをもう少し遅く」といったお芝居の演出にも的確に対応。さらに、監督のOKが出ても、歌に関して納得がいかない時には自ら「もう一回お願いします」と申し出て、それ以上のパフォーマンスを見せつけるなど、徹底したプロ意識と飽くなき向上心を目の当たりにして、周りのスタッフのモチベーションも大いに高まっていた。
◇阿佐ヶ谷姉妹ならではのシンクロパフォーマンス撮影に当たり、いくつかのコーラスのパターンを監督の前で実演した後、メインボーカルの木村のメロディーに、渡辺が音程差をつけて歌う「ハモリ」で臨むこととなった阿佐ヶ谷姉妹。そこから「“ゆうや~”で一緒に顔を上げ始めましょうか」「そちらの手の動きに私が合わせますよ」などと二人で話し合いながら、歌いだしのタイミングや振り付けなどを丁寧に確認していった。本番が始まってからも、シンクロ度合いをより高めたいという監督の意向をくんで、細かい体の揺れ具合から手の高さや指を曲げる角度、顔の向きに至るまで、細かくチェックしていた二人。2時間近くかけて、30テイク以上も積み重ねたOKカットでは、聴く人すべての頭の中に『赤とんぼ』の美しい情景が浮かぶ、叙情的かつ優美なハーモニーを奏でていた。
次ページ:役所広司、杉咲花、神木隆之介インタビュー