【動画】Galaxy Z Flip3ハンズオン。縦開き式折りたたみスマホの使い勝手は?(米国版)
サムスンが8月11日のイベントで発表した新製品の中で、おそらくもっとも興味を感じたのはGalaxy Z Flip3 5Gではないでしょうか。同日に発表されたGalaxy Z Fold3 5Gが通常のスマートフォンを横開きにしてタブレットのように使えるのに対し、Flip 3のほうは往年のガラケーのような二つ折りコンパクトタイプの折りたたみスマホです。
この記事では本家Engadgetが現場で「Flip 3にさわってみた」動画と、その概要をご紹介します。
Galaxy Z Flip 3 5GはクアルコムのSnapdragon 888 SoCを搭載(米国仕様)、5G通信をサポートします。
8GB RAM、128GBストレージの構成なら価格が999ドル(約11万円)というのは、折りたたみスマホを持ちたいと思うもののその価格から躊躇してきた人にとって優しいところ。サムスンの折りたたみスマホとしては初めて1000ドルを下回りました。なお、256GBストレージを搭載するモデルも用意されます。
Flip 3は折りたためば半分の大きさになるので持ち運びに便利なうえ、背面、つまりたたんだ状態で本体上面になる部分にはちょっとした情報を表示する「Cover Display」を搭載。たたんだ状態でも通知などを手早く確認できるうえ、かざすだけの電子決済や音楽プレーヤーの操作も可能。これは通勤などの際に地味に活躍する機能と言えそうです。
Cover Displayは従来機種の1.1インチから1.9インチに拡大、面積で言えばおよそ4倍になっています。このディスプレイもタッチ操作が可能で、時計、アラーム、天気、メディアプレーヤー、音量調整、歩数カウンター、Samsung Payなど最大6つのウィジェットをスワイプ操作で切り替えて表示できます。もちろんアプリの通知も表示します。
Cover Displayは背面カメラの自撮りディスプレイにもなり、本体側面の音量調節ボタンをシャッターとして撮影することもできます。ただ、これはあくまで構図を確認するだけのもので、細かい操作をしたいなら通常のモードで撮影するほうが良いでしょう。
さて、二つ折りの本体を開いてみれば、そこには、やや縦長な22:9比率の6.7インチディスプレイが現れます。このディスプレイのリフレッシュレートは前作の60Hzから120Hzに引き上げられているため、TwitterやInstagramのスクロールや、アニメーションの動きがスムーズになっています。
さらに折りたたみ部分を半分開いた状態にすれば「フレックスモード」と称する、テーブルの上に置いてノートPCのような状態で使えるモードになります。フレックスモード対応のアプリは、自動的に画面の上半分が表示部、下半分が操作部に、といった具合に、Flip 3に最適化された表示に切り替わります。
カメラアプリやギャラリーアプリなどがフレックスモードに対応しており、たとえば撮影するときは画面の上半分をファインダーがわりにし、下半分でカメラ機能の操作ができます。フレックスモードはテーブルに置いて撮影ができるので、スマホ用のスタンドや三脚は不要。なおこのモードからFlip 3を完全に開けば、自動的に通常のフルスクリーン表示に切り替わります。
サムスンは開発者との協力で多くのアプリをフレックスモードに対応させるべく努力しており、主要なアプリのおよそ半分はすでに対応済みと述べています。また対応していなくとも多少表示が崩れるだけで、まったく使えないわけではありません。
フレックスモードで便利に利用できる背面カメラは広角と超広角の2種類を搭載。いずれも画素数は12MPで、主に使用する超広角カメラの絞り値はf/1.8、光学式手ブレ補正も搭載します。また動画撮影ではHDR10+にも対応します。さらに本体はある程度の水没に耐えられるIPX8の防水機能を備えるため、仮に撮影中に雨で濡れたり、少しの間水没したとしても簡単には故障しないはずです。
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