1000冊の児童書やアニメが楽しみ放題!「Fire HD 10 キッズモデル」を我が子に与えてみた
子ども用のタブレットとして、以前からFireタブレットシリーズのキッズモデルが発売されていましたが、新型の「Fire HD 10タブレット」が登場したのに合わせて「Fire HD 10 キッズモデル」も発売されました。
価格は1万9800円で「Fire HD 10タブレット」の1万5980円に比べて約4000円高いですが、落としても安心なキッズカバーや2年間限定でアクシデントによる故障や破損した場合でも無償で交換してくれるプログラムがついてくるため、子供に渡して使わせても安心なのが特徴です。
また、子供向けのコンテンツ使い放題の「Amazon FreeTime Unlimited」が1年間無料で利用できるのもうれしいところ。プライム会員なら月額480円(非会員は月額980円)かかるので、1年間触らせて子供の反応を見て、継続するか否か判断できます。そんなFire HD 10 キッズモデルを子供に使わせてみました。
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Fire HD 10タブレットは、10.1インチフルHDで2GHzのオクタコアプロセッサーと2GBのメモリーを搭載。ストレージ容量は32GBと64GB(1万9980円)が選択できますが、キッズモデルの容量は32GBのみ。本体のカラーはブラックでUSB Type-Cコネクターを採用したりといった本体の仕様は変わりません。
タブレット本体のサイズは262×159×9.8mm、重量は504gですが、キッズカバーをつけると292×206×26mm、重量は778gとかなりゴツくなり、モバイルノート並の重量になります。キッズカバーはパーブル、ピンク、ブルーの3色を選択でき、装着された状態で届きますが、柔軟性のある素材なのでペロッと引っ張ればカンタンに取り外せます。
キッズカバーにはスタンドが付いており、横向きの状態で立てて利用できます。任意の角度ではだめで、結構立った感じになります。このカバー、幼児には必須かもしれませんが、小学生ぐらいなら外して使ってもいいかもしれません。外して使ったからといって保証外になることもないので、子供と相談して外すか否か決めるのもいいでしょう。
利用するには設定が必要です。まず、通常のタブレットと同様に言語選択とWi-Fi設定、そしてAmazonのアカウントでログインし、Alexaでの音声操作を利用するか否かを設定します。
続いて、キッズモデル用として子ども用プロフィールを作成します。最初に子供が大人用プロフィールを使用できないよう、PINもしくはパスワードを設定。子ども用プロフィールとして名前と性別、誕生日を指定します。
あとは、ログインしたAmazonアカウントで利用している本やビデオ、ゲーム/アプリの中で、子供に利用してもよいものを選択できます。
Webブラウザーを利用できるか否かも設定できます。利用するようにすると、Amazonが承認したウェブサイトのほか、保護者が個別にサイトを追加できます。
子供用のプロフィール画像を指定したら、1日の目標とタイムリミットを設定します。タイムリミットは、平日と週末とで変えられ、使用できない時間を「ベッドタイム」で指定。「学習タイム」では、アプリや本を利用して勉強する時間を設けて、目標にすることができます。学習タイムが終わらないとゲームなどのコンテンツが利用できないことも可能です。あとは、1日の利用時間を設定できます。このあたりの設定は子供と相談した上で、納得させてから設定しないと、タブレット自体を使わなくなってしまうかもしれません。
もちろん、このような設定をせず自由に使わせるというのもありです。筆者宅の場合、小学1年生と3年生の男児がいるのですが、ふだんはスマホやタブレットを利用させていません。ゲームは今年に入ってからSwitchで遊べるようにしていますが、平日30分、休日1時間の制約をつけています。結構真面目に守っており、このタブレットにも時間設定を設けました。
Fire HDに限らずこうした設定でいつも思うのですが、平日と週末、もしくは曜日で区分され設定できます。ただなぜ、土日祝日という設定がないんでしょう。土日は週末の設定でいけますが、祭日のたびに解除したり、設定し直したりしなければならないのがとてもめんどうです。利用制限を考えているのであれば、各国のカレンダー情報を取得して、祭日設定もいれてほしいものです。
一通り設定が終わると、大人用のプロフィールでログインした状態の画面が表示されます。ここでの操作画面はFire HDとかわりません。子供用のプロフィールに切り替えるには、ロック画面を表示して右上にあるプロフィールアイコンをタップします。切り替えたいプロフィールを選択すれば子供用に切り替わります。
▲楽しめるマンガ、ゲーム、ビデオの一部
▲児童書籍も沢山ラインアップしています。
子ども用の画面では、設定した年齢によって表示されるコンテンツ内容が自動的に最適化されています。絵本や学習系アプリ、児童書、マンガ、ゲーム、ビデオなどジャンル別に表示され、その中から自由に選べます。
用意されているコンテンツは数多くあり、おおよその内容はこちらで確認できます。画面は小学3年生の息子に表示されたコンテンツです。ディズニー系はパズルゲームが多かったですが、「アベンチャーズ」や「スター・ウォーズ」などのストーリーブックもあります。
マンガは、「ドラえもん」があったり、日本の歴史や図鑑などの学習マンガが豊富にあったりと、読んでみたいと思わせる内容でした。息子がまず始めたのが漢字ドリルで、時間内に正しいよみがなを選ぶもの。漢字が好きでテレビのクイズ番組をよく見ているのですが、数多くあるコンテンツの中からゲームやマンガではなく、まず漢字に惹かれたところが親にとってこのタブレットを与えてもいいんじゃない? と思わせてくれました。
小学1年生の息子も、同じ漢字ドリルアプリを試していましたが、なかなか答えられず。アプリによっては、タッチの反応がよくないシーンもありました。 コンテンツを提供するメーカーは、その辺のつくりはしっかりしてほしいですね(もしくはAmazonがFire HDで動作をしっかり検証してほしいです)。
書籍には偉人や歴史、文学作品などの少年文庫系や「ハリー・ポッター」や「スティーブ・ジョブズ」などといったものまで1000冊以上の中から年齢によってピックアップされていて、子供向けの本っていろいろあるんだと実感。息子はよく図書館で本を借りてきて読んでいますが、なかなか出会えないものもあるので、子供自身が読んでみたい本を見つける喜びを与えられそうです。
小学3年生の息子は「漢字ドリルアプリはクイズみたいで楽しい!」とご満悦の様子。TVアニメからハマった「ドラえもん」」や「イナズマイレブン」の電子書籍もみつけたようで、読み耽っています。
子供のプロフィールは複数作れますが、使っているとどちらかが独占してしまうので、一人ひとりに買い与えたほうが良さそうです。各プロフィールの設定は、タブレットの大人用プロフィールからはもちろん、ブラウザーでペアレントダッシュボードからも行えます。子供がどんなコンテンツに興味があり、どのくらい使っているのかもわかるので、自動で提供されるコンテンツだけでなく、興味に合わせてあとからアプリやビデオ、本を親が選んで追加するのもいいでしょう。
最近は、幼児のころからスマホやタブレットを使わせている家庭も少なくはないですが、筆者宅のように子供が自由に使える端末を与えることに躊躇する家庭もあるでしょう。
一般的なスマホやタブレットだと制限をかけて、利用できるコンテンツを設定するというのはなかなか難しいですが、Fire HD 10 キッズモデルなら子供のプロフィールを設定するだけで、アプリの利用制限がかけられるだけでなく年齢に見合ったコンテンツが自動で提供されるので、非常に便利です。
スマホやiPadに比べて本体価格は安いし、FreeTime Unlimitedも親のアカウントにつけられるので、子供が何人いても同一料金だし、小学生以下の子供がいるなら買い与えてみる価値はあると思います。
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Fire HD 10 キッズモデル製品サイト