性能が上がるSLIブリッジ?MSIの冷却ファン付きモデルの効果を検証
冷却ファンが搭載できる金属製シールド採用のSLIブリッジ
左から2-way用、3-way用、4-way用。GeForce系ビデオカードの上位は、複数の同一GPUを束ねてパフォーマンスを向上させる「SLI」をサポートしている。そのSLI動作時に各GPU間の通信を補助するのがSLIブリッジの役割だ。
MSIから発売されているSLIブリッジのラインナップは、2枚のビデオカードを束ねる2-way SLI用、3枚のビデオカードを束ねる3-way SLI用、4枚のビデオカードを束ねる4-way SLI用の3種類。
赤黒に装飾された金属製シールドと、発光パターンを任意で変更可能な「MSI GAMINGドラゴンLEDイルミネーション」に対応する点が特徴だ。
3-way SLI対応モデル3-way SLI対応の3WAY SLI BRIDGE KIT、ファンマウント機能付き。3WAY SLI BRIDGE KITの基板裏面(SLIコネクタ側)3WAY SLI BRIDGE KITが対応するスロット配置4-way SLI対応モデル4-way SLI対応の4WAY SLI BRIDGE KIT、ファンマウント機能付き。4WAY SLI BRIDGE KITの基板裏面(SLIコネクタ側)4WAY SLI BRIDGE KITが対応するスロット配置2-way SLI対応モデル2015年に発売された2WAY SLI BRIDGE L。2-way SLIに対応。MSI GAMINGドラゴンLEDイルミネーション点灯時。発光色は白。補助電源は不要。MSI GAMINGドラゴンLEDイルミネーションの発光パターンは、ユーティリティ「GAMING APP」により変更可能。「3WAY SLI BRIDGE KIT」と「4WAY SLI BRIDGE KIT」では、3-way/4-way対応に伴って大型化したブリッジのサイズをいかし、冷却用に120mmファンを搭載する機能を備えている。
3~4枚のビデオカードが密集することで熱の処理が厳しくなりがちな3-way/4-way SLIの冷却をSLIブリッジによって補助するという発想は、なかなかユニークで面白い。
ファンマウンタ。SLIブリッジへの固定部分。振動によるノイズや傷を防ぐためOリングが貼り付けてある。長穴なので取り付け位置は調整可能。SLIブリッジの反対側にはゴムブッシュを取り付ける。これにより、ビデオカードとマウンタが接触して傷や騒音が生じるのを防いでいる。付属ファン「FA12015M12LPA」。PWM制御に対応しており、ファンの回転数はおおよそ500~1,600rpm。ファンの固定にはテーパーネジを用いる。ケースに干渉しないなら市販の120mm角ファンを取り付けることも可能。SLIブリッジにファンマウンタを取り付けたところ。赤くカラーリングされた金属製のファンマウンタは、120mm角ファンに対応した固定穴を備え、SLIブリッジ本体側面にねじ止めで取り付ける。マウンタ本体の固定穴とファンの固定穴はともに長穴となっており、取り付け位置の微調整が可能。
冷却ファンは標準でCoolerMaster製の120mm角15mm厚ファン「FA12015M12LPA」が付属。PWM制御に対応しており、回転数は500~1,600rpmの範囲で可変。最大回転数の1,600rpm付近まで回しても動作音はそれほど大きくならない。動作に必要な電源は、一般的なPWMファン用4ピンコネクタで供給する。