速報:アップル発表イベントは9日午前2時~。新iPhone SEや「M2」搭載MacBook Proなど新製品予想まとめ
アップルがスペシャルイベントの開催を予告しました。日程は米現地時間で3月8日の午前10時、日本時間では9日の午前2時から。昨年秋のiPhone 13シリーズや新型MacBook Pro発表と同じく、会場に観客を入れないバーチャルイベントとなり、オンラインで全世界に向けて配信されます。
先月初め、米Bloombergが「3月8日かその近く」にイベントが目論まれていると報じていましたが、ほぼ的中したかっこうです。2021年春のイベントは4月20日に行われており、それより1ヶ月以上も前倒しとなります。
このイベントで発表される新製品としては、まず第3世代iPhone SEが最有力候補と見られています。現行の第2世代iPhone SEは2020年4月の登場で、もし実現すれば2年未満の世代交代となります。
また新型のiPad Air、すなわち第5世代モデルの可能性も、今年はじめ辺りから急浮上しています。最新のiPad mini(第6世代)はA15 Bionicプロセッサ搭載など大きく進化していただけに、次世代Airの「逆襲」が期待されています。
ほか「少なくとも1つ」の新型Macが登場との予想や、それを裏付ける情報も相次いでいます。現時点での関心は新型Macが登場するかどうかよりも「何台の新型が登場するか」に移っている感もあります。
それぞれの未発表製品につき、どのような噂や予想が伝えられたのか。これまでの情報をざっと振り返ってみましょう。
■第3世代iPhone SE
現行の第2世代iPhone SEが登場したのは、2020年4月のこと。初代SEが発売された2016年から4年ぶりとなり、iPhone 5sを継承した4インチからiPhone 8ベースの4.7インチへと大型化。先代の手のひらサイズを惜しむ声はあったものの、当時のフラグシップiPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを搭載してパワフルとなり、Touch IDの使いやすさも親しまれました。
さて第3世代SEはどうなるかといえば、第2世代に続いてiPhone 8ベースとなり、4.7インチ液晶画面やTouch ID内蔵ホームボタンもそのまま。つまり外見や操作系およびボタン類も変化がなく、先代と見分けが付かないと予想されています。
その一方で「新型プロセッサ」搭載と5G対応の噂は、複数のアナリストやリーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)らが伝えてきたことです。
一時は画面サイズが5.5インチないし6.1インチと広くなり、Touch IDを側面電源ボタンに統合するとの声もありましたが、そちらは「iPhone SE Plus」として2023年以降に発売される説が有力となりつつあります。
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また搭載プロセッサはiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicとなるものの、RAMの容量は第2世代からの3GBを引き継ぐと予想されています。
ひと言でまとめると「第2世代とデザインは同じ、中身がパワーアップ」ということ。お値段はといえば、第2世代の399ドル~(日本では4万4800円~)を下回るとの噂もありました。モデルチェンジの印象が薄くなる分を、お買い得さで補うのかもしれません。
■第5世代iPad Air
次期iPad Air、つまり第5世代モデルの噂が現われたのは今年(2022年)初めのことでした。まず中国情報筋からの話として「春に登場」との予想が伝えられ、それに続き「公的データベースに登録された」ことや「第3世代iPhone SEとともに、それらしき未発表製品がインドに輸入」といった噂が立て続けに届けられたしだいです。
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その筐体デザインは第4世代と変わらず、ただし最新のA15 Bionicプロセッサやセンターフレーム対応の12MP超広角フロントカメラに更新され、セルラーモデルは5G対応、クアッドLED True Toneフラッシュ採用といったところ。
要するに「現行モデルと見かけは同じ、中身はパワーアップ」ということで、第3世代iPhone SEと同じ方向性のアップデートとなる模様です。
■「M2」搭載13インチMacBook Pro
ここでいう「M2」チップとは、M1チップの改良型とされるプロセッサの仮称です。そのCPUコアはM1と同じく8個、GPUコアは7~8個から9~10個に増やされ、より高速に動作することが定説となっています。
はじめM1搭載13インチMacBook Proの後継モデルは、タッチパネル付きディスプレイTouch Barもなくなってデザインが刷新されると噂されていました。その一方でディスプレイなどを劣るものとして(ミニLEDバックライト画面を採用しない)14インチ/16インチMacBook Pro(2021)と差別化を図ると見られていたわけです。
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それに続き台湾サプライチェーン筋から「すでに量産中」との観測も届けられ、3月発表の可能性はいっそう強められていました。
が、同時に「プロセッサ以外のほとんどの部品は、M1チップを搭載した既存モデルとほぼ同じ仕様」とも伝えられたことで、デザイン刷新の予想は風向きが怪しくなってきました。
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さらに「アップルのサプライチェーンに密接な関係があり、以前から信頼できる」という情報筋の話として、次期モデルはTouch Barを含めて現行モデルと同じ見かけとの噂話が伝えられました。
このため、今のところ次期13インチMacBook Proは「現行モデルのプロセッサがM1からM2に交代するだけ」説が有力となっています。
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■ハイエンドMac mini
上記の「M2」搭載13インチMacBook Proに続く有力候補とされているのが、より高性能となったハイエンドMac miniです。
まず、搭載プロセッサは14インチ/16インチMacBook Pro(2021)と同じくM1 ProないしM1 Max。つまりM1 Mac mini(2020)の上位モデルになると予想されています。
また現行モデルではインテルMac miniから変化がなかったデザインも、ようやく一新されると見られています。すなわち筐体は薄くなり、上部にプレキシガラス素材を使用。また外部ポートとしてはUSB-C/Thunderbolt 3ポートが4つに増やされ、マグネット式の充電端子が搭載されるとの噂もあり。
ほか新型iMac Proが3月イベントで登場するとの予想もありましたが、数々の実績あるディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は「ミニLED関連パーツが供給不足のために6月になる」と軌道修正しています。
もしも3月に期待するモデルが発表されなくとも、2022年内には7台以上の新型Macが投入されると予想されており、用途に合ったモデルの登場を待つのもよさそうです。